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女子刑務所の仰天ライフ。殺人犯も「ちゃん付け」、入浴中にまさかの行為も

塀の中でもアレは抑えられない

 多くのチョーエキにとって、ムショで一番ツラいのは「お菓子が自由に食べられないこと」なのだそうです。中野さんもシャバにいる時は甘いものはそれほど好きではなく、「むしろあんパンは苦手だった」そうですが、閉鎖された空間ではとにかく食べたくなるんですね。  それと同時に、性欲を抑えられない方も多いそうです。  中野さんは「出所した時の楽しみのためにひとりエッチはガマン」されたたそうですが、入浴中に後ろからボディタッチしてきたり、耳たぶを咬んできたりする方もめずらしくなかったとか。もちろん違反行為ですから、バレたら大変ですし、「イヤン」なんて言ったら、さわられた方も「懲罰」の対象となります。何かにつけて「連帯責任」なのもムショのイヤなところですね。  懲罰を受けると、独居房に入れられて施設の運動会などの行事に出られなくなります。そうなると、行事で配られるお菓子がもらえませんし、仮出所の審査にも影響が出ます。そんなわけですから、懲罰を受けないように皆さん必死のようです。  しかも、ひとりエッチは「陰部摩擦罪」ですってよ! 読んで字の如しとはまさにこのことですが、これは男子刑でも同じ名称のようです。  もちろんレディコミを差し入れてもらって、こっそり夜中に「ハァハァ」している方もいらっしゃるわけですが、中野さんに当時のカレ氏さんから「BL本」が差し入れられたことがあったそうです。てっきり「オレはもう女に興味なくなった」=「別れてくれ」という意味かと思って死にたくなった中野さんでしたが、実は彼は単に平積みされていたのを選んだだけだったそう。閉鎖空間なので、こういう行き違いや妄想なんかもいちいち大ごとになってしまうんですね。  本当にすごい世界ですが、全体的には「すごいことをサラっと書いている」という印象があります。人によっては「いやいや、ダメでしょ」とか「反省してないのでは?」という印象があるかもしれません。  中野さんは現在、ラウンジを2軒も経営していて、がんばって更生されています。「後ろ指を指されても、自分でがんばっていくしかない」とのことです。 <文/東ゆかり> 【東ゆかり プロフィール】 永田町、不良、介護という脈絡のない3大テーマを取材中のライター。
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