次々買って捨てられない人は「ためこみ症」という病気かも
では、もし身近の人間にためこみ症を疑わせる事例が思い当たった場合、どうしたらいいのでしょうか? 英医療サイト「NHS」は、まず総合診療医の診察を受けることをすすめています。
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でも、ためこみ症の患者は、自分に必要だと思ってためこんでいるケースがほとんどなので、力づくで対処するのはNG。
たとえ部屋が汚れ散らかっていても、決してヒステリックに叱ってはいけません。まずは快適で健全な生活が送れるように手助けをしたいのだと意思表示するようにしましょう。そこから徐々に片付けに取り掛かれるよう、丁寧なプロセスを踏んでいくことが大切。
ウッズはためこみ症の苦しさをこう語っています。「コーヒーでもいかが?なんて友だちを呼んでみたいものだけど、できないんだ。だってリビングには足の踏み場もないんだから」
彼らは決して怠け者なのではありません。まずはここから理解を広めていくことが必要なのだと思います。
※2018年6月、WHOが約30年ぶりに改訂した国際疾病分類第11回改訂版(ICD-11)に、「Hoarding Disorder」が記載された。
<文/石黒隆之>
石黒隆之
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。いつかストリートピアノで「お富さん」(春日八郎)を弾きたい。Twitter: @TakayukiIshigu4
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