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6kgのランドセル、増える宿題…疲れた小学生は、“置き勉”で楽になるか?

忙しい毎日が、子どもから奪うものとは

 そして、この“忙しい毎日”によって失われてしまう貴重な時間があるのです。それは、自分ひとりと向き合う時間。  アビゲイル・ブレナーという精神科医が、次のように言っていました。 「多くの子どもたちは常に何かに支配され、行動を細かく管理された状態にあります。一人きりで過ごす時間の中で、自分自身と向き合うための練習ができたかつての時代とは全く変わってしまったのです。子どもたちに色んな体験をさせるチャンスを与えている一方で、孤独をたしなむことを学ぶ大切な時間を奪っているかもしれないのですね」 (The Importance of Being Alone『Psychology Today』 2014年10月30日 筆者訳) ランドセル 子どもを一人で放っておいたら、ゲームや動画、SNSに入り浸ってしまわないか心配な親御さんもいるでしょう。それだったら、たくさん宿題をやってもらっていた方がまだマシなんじゃないか、と。  一筋縄ではいかない問題ですが、ひとまず身体を痛めつけるほどの大荷物から解放されるのは朗報なのではないでしょうか。 ※1 セイバン調べ/調査対象:全国の小学1~6年生のランドセルを使用する子どもとその母親、サンプル数:2000、調査方法:インターネット調査、調査期間:2018年3月28日~29日 ※2 ベネッセ 第5回学習基本調査/調査対象:小学5年生2601名(33校)、中学2年生2699名(20校)、高校2年生4426名(18校)、 調査方法:学校通しの質問紙による自記式調査、調査期間:2015年6~7月 <文/石黒隆之> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
石黒隆之
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。いつかストリートピアノで「お富さん」(春日八郎)を弾きたい。Twitter: @TakayukiIshigu4
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