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ダマされやすい食品キャッチコピーのウソ。「レタス3個分の食物繊維」は多くない

比較食品が「乾燥」しているか「生」なのかに注目

 また、健康食品やスーパーフードなどでよくあるウサン臭い栄養比較が「乾燥した商品と生の商品」の栄養素を比較している例です。 「自社商品(乾燥粉末)100gは同量のホウレン草50倍の鉄分が含まれています」という表現がよくありますが、これは乾燥している商品(粉末)と生のホウレンソウを比較しています。水分を飛ばして乾燥させた方が濃縮され栄養価が高くなるのは当然のこと。乾燥したもの同士など、条件を統一して比較するのであれば良いのですが、悪用している健康食品も見受けるので注意する必要があります。

実際の摂取量はスプーン1杯程度なのに100gの栄養価を誇張する健康食品

 一日の摂取量を大幅に超えた量の栄養価を記載する健康食品も目にします。 スプーン 特に粉末系の健康食品の場合、一日にせいぜいスプーン1、2杯が摂取量であることが多いのに、100gの場合の栄養価を大々的に表記するのです。とても現実的ではありません。  健康食品を選ばれる際には、「同じ形状(乾燥か生かなど)で比較しているか」「実際に1日あたりとれる量はどれくらいか」を必ずチェックしてください。  健康食品は、忙しい現代人にとって栄養を補える便利な商品です。また、企業側も良い商品を一人でも多くの消費者に手に取ってもらうべく努力しています。しかし、過剰な表現や紛らわしい表現に騙されて粗悪な商品を購入してしまわないように、冷静に「現実的な量なのか」を今一度チェックするようにしましょう。 <文/川村郁子>
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