
ガスコンロの点火用電池
「ラジオや懐中電灯など、災害時に必要な家電は電池が単1か単2であることがほとんど。でも、家に余っているのは単3、単4ばかり。だから、
単1か単2が地震直後からどこのコンビニからも消えて、買えなかったんです。
で、家の中をいろいろ探してたら、かなりの確率で単1電池を使っているものがあったんです。それは、
ガスコンロの点火用電池。この電池のおかげでランタンをつけることができました……」

キッチンのシンクに水の入った業務用ゴミ袋を設置
「お店に水をもらいに行く時に空のペットボトルがなかったので、お店の業務用ゴミ袋をいただきました。
家庭用のゴミ袋と違って厚さがあるので、水をたっぷり入れてもぜんぜん破けないんです。
ゴミ袋は水を入れるだけでなくいろいろな用途に使えるし、
空のペットボトルよりは場所をとらないから、災害用に常備しておくのもアリだなと思いました」
「災害時でもできることなら最低限のメイクはしたいし、ちゃんと落としたいですよね。
ウェットティッシュだと刺激が強すぎるし、ウォータープルーフは落ちないからNG。そんな時に役立つのが、洗い流さないクレンジング。
実はこれ、
熊本の震災で避難所生活をしていた女性も言っていたんです。ただ、その話は忘れていて、酔って帰宅した時、シャワーは面倒だけどメイクだけは落として寝たいから持ってたんですけどね(笑)」

飲み友達から借りたランタンと、アロマキャンドル
「アロマキャンドルって、実はけっこうな確率で女性の家にあると思うんです。停電している時、ただでさえ暗さが恐いのに、その中で余震がくるのはかなりのストレス。そんな時、
アロマキャンドルの灯りと香りにかなり癒されました。
停電の時、市内でも夜空に天の川が見えるくらいでしたから、星空を眺めながらのキャンドルナイトで癒された市民は多かったと思います」
「ピクニック用に保冷バッグを持っていたんですが、これが冷蔵庫の中のものを保冷するのに役立ちまちした。もっと買っておこうと思いました」
最後に、停電時も積極的にFacebookに投稿していた佐和子さんが、電池残量をどうやりくりしていたのか聞きました。
「家にいると圏外や1~2本しか電波が入らず、ネットがずっと読み込み中になって電池がどんどん減っていきました。なので、
家ではフライトモードにして、札幌駅など電波がバリバリ入るところへわざわざ行ってメールを見たり情報を調べたりしていました。
うちが停電していたのは1日だけでしたが、それでも、スマホ+iPad+充電のバッテリー2つを使い切りました」
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「オール電化のタワーマンションの上の方に住んでいる女性やお年寄り、小さい子どもがいるご家庭は、本当に大変だったろうな」と佐和子さん。これを機に改めて、電気・水道・ガスがない身の回りの状況シミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
まだまだ余震が続く胆振地方。札幌市の中心は平穏を取り戻しつつあるようですが、液状化や土砂崩れなどにより大きな被害にあった地域の復旧が1日も早く進むことを祈るばかりです。
<文/女子SPA!編集部>
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