無職ヒモ男のふざけた日常。「起きたらお金が置いてあるんすよ」
「結婚したい人がいる」。ヒモ生活の終わりは突然やってきた
――かなり突然だったんですね。
リョウ「そうなんですよ。だから、自分の今後の生活を考えて焦ったんですけど、プロポーズをした男がかなり年上で、お金も持っていそうだったんで、『そりゃ、そっち行くわなー』と思ってあきらめました」
――あっさりヒモ生活から抜けられるものなのでしょうか。
リョウ「ちょうどその頃に、彼女がキャバクラの待機室からもってきた雑誌に『男の職業の年収・特徴』を書いた記事があって、それが面白くて読んでいたんです。『〇〇商社は年収800万円だけど、体育会系で飲みかたが汚い』とか『〇〇会社は年収はそこそこだけど、面白みがゼロ』とかいろんな会社がボロクソに言われてて。
面白くて、笑いながら読んでいたんですけど、ふと『ヒモでいる以上、俺、面白みゼロって言われている〇〇会社の男と同じ土俵にもあがってないじゃん』って気づいてしまって」
――すごいタイミングでの気付きですね。
リョウ「それもあって、彼女との別れをきっかけに就職活動を始めてヒモ生活は終わりました。現在は、就職して働いています」
友達づてに、元彼女がプロポーズをした客と結婚をして幸せに暮らしていることを知ったリョウさん。元彼女もリョウさんも企業に就職をし、それぞれ昔の生活とは一転、新しく充実した毎日を送っています。
いわば、なし崩し的にヒモになったリョウさんではありますが、ヒモを養う側の女性はどのような心境でいたのでしょうか。最終回である次回はヒモを養う女性の特徴とその生活について紹介していきます。
<取材・文/瀧戸詠未> 1
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