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川栄李奈、映画初主演で決断を振り返る。「AKBの枠を超えてもっとお芝居をしたいと思った」

 ワイナリーへの研修を夢見ていた農大に通うヒロイン・詩織が、しぶしぶ広島の老舗酒蔵に行くことになり、次第に成長を遂げていく映画『恋のしずく』。本作で映画初主演を飾った川栄李奈さんに、作品についてはもとより、AKB48所属のアイドルから女優へと転身した決断についても聞きました。
川栄李奈さん

川栄李奈さん

初主演作でキャストと親戚のように仲良く

――意外ですが、映画初主演作ですね。 川栄:台本を見て、とにかくセリフが多いなと思いました。撮影のスケジュールも朝から夜までびっしりで、これが主役かと(笑)。もちろん嬉しかったですけど、でも「私が主役なんて、誰も観ないですよ。(興行)成績とか大丈夫ですか?」と言っていたら、「はいはい、そういうのはいいから。これは地域映画だから」と言われました(笑)。
『恋のしずく』より

『恋のしずく』より

――広島の酒蔵でロケをされたとか。 川栄:広島の西条で1カ月弱過ごしました。酒蔵で酒造りを体験させていただき、とても新鮮でした。実はその酒蔵が、豪雨の被害に遭っているんです。この映画には西条のとてもキレイな景色が詰まっています。復興の映画としても足を運んでいただけたらと思います。
『恋のしずく』より

『恋のしずく』より

――長期ロケということで、共演者の方たちと過ごす時間も長かったかと。 川栄:酒蔵のあるお宅が控室で、小さなこたつのある部屋でみんな一緒にお昼ご飯を食べていたんです。お正月に地元に親戚が集まったみたいな空気で、本当にみなさんと仲良くなれました。私が演じた詩織は普通の女の子で、キャラクターが立っているわけでもないのですが、周りのキャストの方に巻き込んでもらって、詩織というコを作ってもらえたと思っています。
『恋のしずく』より

『恋のしずく』より

大杉漣、光石研らバイプレイヤーからの影響

――大杉漣さんとも共演されました。 川栄:大先輩ですが、誰隔てなく接してくださいました。クランクアップしたときに「川栄さんとはまた共演すると思うから」と言っていただいたんです。この作品も、ご覧になられていないと思うので、とても残念ですが、そう言っていただけてすごく嬉しいですし、素晴らしい役者さんと共演できてありがたいことだと思っています。
『恋のしずく』より

『恋のしずく』より

――詩織は日本酒との出会いで自分の道を見つけていきます。川栄さんに影響を与えた出会いを教えてください。 川栄:光石研さんがとても好きで、光石さんと一緒にお芝居ができたときに、本当にありがたいと感じました。大杉さんもそうですが、バイプレイヤーと言われる方が、どうしてこんなにも作品に出ているのだろうと思ったとき、お芝居の上手さは当然ですが、人への挨拶や礼儀といった、まず人として素晴らしい方たちだから、お仕事が続くのだと実感しました。私もそういう人でありたいと思っています。
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演じてみたら、女優という仕事が好きになった
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『恋のしずく』は10月20日より全国公開中 配給:ブロードメディア・スタジオ
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