
『恋のしずく』より
――川栄さんは、若くしてAKB48卒業という大きな決断をされました。仕事や私生活など、決断に迷っている同世代の女性に向けて、川栄さんの最後の一押しはなんだったのか教えていただけますか?
川栄:AKBを辞めたときもそうですが、友達に言われた
「自分が後悔しないほうを選んだほうがいいよ」という言葉がとても大きく響きました。どちらを選択したら後悔しないか、とても考えましたね。行動したいと思っているのなら、動いたほうがいいと私は思います。

『恋のしずく』より
――女優という仕事には、もともと憧れがあったのでしょうか。それとも演じてみたら楽しかった?
川栄:演じてみたら、ですね。AKB時代に演技をして楽しいなと感じて、それから何度かAKBの枠ではないドラマに出させていただくようになり、芝居をしたいんだと実感しました。そしてAKBの枠を超えてもっとお芝居をしたいと思うようになったんです。
――30代、40代に向けて、目標はありますか?
川栄:今はまだ若いので、色々なことを吸収して勉強する時期だと思っています。だから先のことはまだ考えていませんが、でもいろいろ引き出しができていって、
自分のなかに表現できるものがたまっていったら、また主演もやらせていただけたらと思います。
――最後に読者に向けて、映画公開へのメッセージをお願いします。
川栄:まずはお酒の魅力がすごく詰まった作品だと思いますし、観終わったあとに、めちゃくちゃおもしろかったと興奮するというより、すごくほっこりして、しみじみよかったなと思えるような作品になっていると思います。
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まだ23歳の川栄さんですが、とても落ち着いたしっかりした女性という印象でした。バイプレイヤーの大杉さんや光石さんとの共演で、お芝居の上手さはもちろん、「まずは人としての挨拶や礼儀が大切」と感じたという川栄さん。そうしたことに影響を受けたという川栄さんもステキだと思います。
<文・写真/望月ふみ>
(C) 2018「恋のしずく」製作委員会
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi