「手を抜ける部分では思い切り手を抜くというのが夫のモットー。本人は合理的だと思っているんでしょうけど、家族はわりとドン引きです。
家では家族しかいないので基本ジャージ。かなりボロボロにほつれて、どう見ても“家がない人”にしか見えないんですが……まったく気にならないそうです」
誰かに会うと分かっている時は人並みにおしゃれをするので、子どもたちはオフの日のパパの姿を見て「どうしてまだパジャマなの? どうして着替えないの?」と言っているのだとか。
「ここだけの話、学生時代の部屋は恐ろしいほど荒れてました。床は物であふれて足の踏み場がなく、脱いだ服がそのまま放置してあったり、
飲みかけのペットボトルがベッドの下からたくさん出てきたり、シンクには使用済みの食器が溢れていたり、とにかくカオスでした。おそらく使ってから長い時間放置されたであろうカビつき濡れタオルが浴室に落ちていたことも。
本人の言い訳としてはストックがなくなって困ると、ようやく洗濯して、食器も洗っていたそうです。実害がなければ気にならないと。
洗濯物はクローゼットにしまってもまたどうせ出すから非効率だと干したままでクローゼットにしまわなかったそうです」
几帳面な面とズボラな面の、ギャップが恐ろしい東大夫。あやみさんのハウスキーピング力はきっと、恋人時代だった10代から磨かれ始めたのでしょうね……。
旦那さんと結婚してよかった、と思うポイントも聞いてみました。

「勉強への熱意が大人になっても継続していて、仕事にもすごくストイックな点は、子どもへの良い見本になります。学生時代に塾講師をしていたので、子どもへの算数の教え方が超絶にうまいですね。
物事を考えるとき、いつでも理論的なので、意見がぶれないところも良いですね。気分によって言うことがコロコロ変わる上司に悩まされた時は、ちょっと夫を誇らしく思いました。
あとは
危機管理能力が高いので、夫がいてくれると何かと安心です。アイロンのコードを抜き忘れた時なんて、めちゃくちゃ怒られましたが……幸い、安全装置が働いて大事には至りませんでしたが」
色々なと仰天エピソードを語りつつも、最後には「夫と比較するとどうしたって抜けていて頼りない妻かもしれませんが、末永く仲良くしていきたいです」と締めくくったあやみさん。東大夫との生活は、一般家庭とは一味違ったスリルとオモシロに溢れているようです。
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東大生の妻たち vol.4―
<文/女子SPA!編集部 イラスト/田丸こーじ>
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