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「パフェ」は 五感で味わう“芸術品”。ウットリしちゃう素敵パフェたち

 色とりどりのフルーツで飾られたパフェは、見ているだけで楽しいもの。『パフェ本』には、パフェ評論家・斧屋さんのパフェに対する愛情がいっぱい。 パフェ本 パフェグラスの中には、美味しさだけではなく、作り手のこだわりと心意気が隠されていることを、写真とともにおしえてくれます。単なるガイドブックと一線を画しているのは、「掲載されているパフェの多くが期間限定のメニュー」という点。じゃあ、もう本に載っているパフェはもう食べられないの? と私もガックリきそうになりましたが、裏を返せばパフェは常に進化を遂げ続けているということ。ますます期待が膨らみませんか。  本書には関東地方だけではなく、全国のパフェも取り上げられています。巻末にはマップも掲載されているので、チェックしてみてくださいね。

パフェは「テーマ」で楽しめる芸術品

 若かりしころ私は喫茶店でアルバイトをしていて、パフェをつくる経験もしております。アイスの上にコーンフレークを重ねて生クリームを絞る、とマニュアルにそってやっていましたが、本書を読み、そんな過去の自分を恥じました。ここに紹介されているパフェ達の美の競演といったら、まさにうっとり、ため息もの。「テーマ」を持ったパフェたちは、どれもこれもが芸術品なのです。
パフェ

写真はイメージです

 本書では、季節感を醸し出している限定メニューを多数紹介しています。スイーツを輝かせるフルーツといえばイチゴが浮かびますが、「旬の食材を使うということは、パフェのメインテーマがかぶることもあります」と本書。なるほど、お店の個性やセンスを堪能できるチャンスでもあるわけですね。さらに、食べていくうちにすべての味が混ざってしまうことを考慮しなければならず、バランス感覚も大切になってきます。
ボートン(東京・国立)「アメリカンチェリーのグラスデザート」

ボートン(東京・国立)「アメリカンチェリーのグラスデザート」

 たとえば東京は国立にある「ボートン」の「アメリカンチェリーのグラスデザート」は、アメリカンチェリーとそのシャーベットを上に、中にはアールグレイのアイスを投入。想像するに、フルーツの甘味と酸味をアールグレイの心地よい渋みで調和されるよう。中層にはクランブル、底にはライムとキルシュのジュレと、食感と香りにも妥協を許さない姿勢がうかがえます。

お客さんも参加、「体験型パフェ」とは?

 時はバブル期、パフェには番傘があしらわれていたり花火が刺さっていたり(火が消えるまで食べられない)、随分とにぎやかでした。「体験型パフェ」を眺めていたら、パフェにも歴史があるものだ、と懐かしくなりました。  昨今の「体験型パフェ」は本書いわく「アトラクションパフェ」。東京の池袋西武デパートにある「カフェコムサ」。こちらの「マンゴーローズブーケのパフェ」は、薔薇の花に見立てたマンゴーの上に、お客さんが自らキャラメルソースをかけて食べるというスタイル。もちろん別々に食べてもOKですし、味わい方は自由です。
カフェコムサ(東京・池袋)「マンゴーローズブーケのパフェ」

カフェコムサ(東京・池袋)「マンゴーローズブーケのパフェ」

 私は昔、両親に「食べ物で遊んじゃダメ!」と叱られたのですが、遊びを許されたパフェなんて、最高じゃありませんか
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原宿発、増田セバスチャン氏の究極カワイイパフェ
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