Entertainment
Lifestyle

『黄昏流星群』に見る専業主婦の苦悩。「私には何もない」と自信を失い…

生産性や生きがいなんて考えなくていい

「私も30代の専業主婦時代は焦っていました。自分のお金がないから、どこかいじけてもいた。でも子どもたちが中学に入って少し時間ができたからパートを始めたんです。その後、韓国の俳優にはまって資金を貯めるために仕事を掛け持ち、子どもたちが成人した今では、月に1度は韓国へ行っています。表向きの生産性とか生きがいとか考えずに、何か楽しいことを見つければいいんじゃないかと思うけど」 趣味の旅行 別の女性、タエコさん(53歳)はニコニコしながらそう言った。必死で勉強した韓国語を操りながら旅をし、同じファン仲間とオフ会を開き、ときに成人した子どもたちと集う。そんな毎日が楽しくてたまらないという。  少子化の今、子どもがいなければ「生産性がない」と言われ、子育てで専業主婦になっても「経済を生まないから生産性がない」と言われる。そんな世の中だからこそ、「自分が楽しいと思うものを見つければいい」というタエコさんのシンプルな意見が心に刺さる。 <文/亀山早苗>
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ