『黄昏流星群』に見る専業主婦の苦悩。「私には何もない」と自信を失い…
生産性や生きがいなんて考えなくていい
別の女性、タエコさん(53歳)はニコニコしながらそう言った。必死で勉強した韓国語を操りながら旅をし、同じファン仲間とオフ会を開き、ときに成人した子どもたちと集う。そんな毎日が楽しくてたまらないという。
少子化の今、子どもがいなければ「生産性がない」と言われ、子育てで専業主婦になっても「経済を生まないから生産性がない」と言われる。そんな世の中だからこそ、「自分が楽しいと思うものを見つければいい」というタエコさんのシンプルな意見が心に刺さる。
<文/亀山早苗>亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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