“愛人”が不倫男を訴えるケースとは…後藤田議員は“結婚詐欺”で1100万円訴訟へ
<亀山早苗の不倫時評――後藤田正純衆議院議員(49)の巻 vol.2>
次々と報道される有名人の不倫。その背景にある心理や世相とは? 不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)
女優・水野真紀の夫で衆議院議員の後藤田正純氏(49歳)がつきあっていた女性に結婚詐欺で訴えられたと、15日発売の『週刊文春』が報じた。
訴状によると、昨年、フェイスブックで知り合った女性実業家(妻と同年代)と深い仲になった後藤田氏は、「遊びでつきあうつもりはない」「一生大事にする」などと発言。だが徐々に連絡がつかなくなり、彼女は「結婚詐欺だ」として損害賠償1100万円を求める民事訴訟を起こしたのだ(後藤田氏の代理人弁護士は、事実関係を否定している)。
不倫といえば妻が愛人を訴えるケースが多いが、今回のように愛人が当の男性を訴えることも珍しいというわけではない。たとえばこんなケースがあった。
アキさん(29歳・仮名)が、趣味の音楽を通じてネットで知り合った男性とつきあい始めたのは25歳のとき。オフ会で会ってみたら5歳年上の彼と話が合い、彼の勤める企業が彼女のひとり暮らしの家からそれほど遠くなかったため、1ヶ月もしないうちに深い関係となり、彼はときどき泊まりにくるようになった。
「半同棲みたいな感じですね。週のうち半分くらいは私のところにいました。彼は週末が休みだけど私はサービス業で出勤することも多かったので、ときどき彼が私の休みに合わせて映画を観に行ったりドライブに行ったり。あっという間に1年がたっていました」
携帯電話が普及してから、固定電話がない家も多くなった。本人といつでもつながっていられるのだから、住所さえ知らないケースもある。
「私もそうでした。彼は親と同居していて、さらに離婚裁判中のおねえさんが子どもを連れて戻ってきたとかで、『本当は自宅にも連れていきたいけど、アネキの件で家族がいらいらしているから、もう少し待って』とよく言っていたんです。彼も結婚するつもりがあるんだなとうれしかった。
ただ、年賀状を書きたいから住所を教えてと言うと、『親がオレの年賀状をチェックするから、オレは出さないしもらうのも苦手なんだ』って。まあ、そういうこともあるのかなと思いつつ、ちょっとひっかかってはいましたね。どのあたりに住んでいるのかは知っていたし、彼、車で自宅の近くまで連れていってくれたこともあるんです。ただ、詳しい住所は知らないままでした」