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“愛人”が不倫男を訴えるケースとは…後藤田議員は“結婚詐欺”で1100万円訴訟へ

 だがつきあって2年半がたったころ、突然、知らない番号から電話がかかってきた。出てみると、「あんた、いいかげんにしなさいよ、人の夫に手を出すような卑劣な真似をして」という女性の金切り声が聞こえた。何がなんだかわからず黙っていると、相手は彼の名字を名乗って「私が妻なんだけど」と叫んだという。 知らない番号からの電話「その晩、彼がやってきて私の前でさめざめと泣くんです。あまりに私のことが好きで言えなかったと。私とつきあう前にすでに子どももいたとか」  ショックで彼女は体調を崩し、入院してしまう。それを知った彼は、1週間、毎日見舞いにきた。いつか本当に離婚するから、とまた泣いた。 「いつかっていつだよとツッコむべきだったんですが、私も情にほだされてしまって……。ただ、その直後にまた妻から電話があって、『ふたりも子どもがいるのよ、いいかげんにして!』って。私とつきあっている最中、もうひとり生まれていたんですよね」  アキさんは、友だちに弁護士を紹介してもらい相談した。彼はたびたび彼女の家で食事をしていたが、彼から食費をもらったこともないし、考えたらプレゼントひとつもらったことがなかった。彼女の好意を食い尽くしていたようなものだ。 不倫と裁判あまりに悪質だから訴えることもできると言われたんですが、訴えて何になるんだろうと考えてしまって。彼を好きだからつきあってきたのに、最後にそんな裁判沙汰になるのは耐えられない。私自身が精神的に保たないとも思ったので訴えなかったんですけどね。今思えば、訴えたほうがすっきりしたかもしれないですよね」  あまりに悔しかったから、最後に妻に電話をかけ、「私は結婚していることを知らなかった。こっちこそ訴えてやる」と脅しだけはかけておいたそうだ。
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相手を実際に訴えたものの……36歳女性のケース
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