――「この顔になりたい」という希望で、ありがちな要注意ポイントはありますか?
高須「ひとつは、
パーツだけマネたい、という希望ね。お金がないから目だけ、この芸能人と同じようにしたい、とか。でも、顔は全体のバランスだから、目だけこの人みたいなのをつけても美人になるわけじゃない、って止めるんだけどね。
もうひとつは、顔にも各時代の流行があること。
いま人気ある人に似せても、将来、古臭い顔になることがあるんです。
この『なりたい顔』ランキングで選ばれてる人たちだって、今は絶頂だけど、そのうちに見向きもされなくなる可能性だってあるでしょ。そのとき『○○さんそっくり、でも誰それ?』ってなる。
たとえば、昔は天地真理の顔になりたい人がいっぱいいたんだよ。あと、小柳ルミ子が人気あった頃は、えくぼを作りたい、とかね。いまえくぼを作りたい人は1人もいなくなった」

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――引退して消えちゃうこともあるし。
高須「そうそう。いずれ安室奈美恵のことを誰も話さなくなるかもしれないよ。
一番困るのは…まゆげを刺青(アートメーク)で入れちゃった人は大変だと思いますよ。安室まゆに限らず、流行ってるまゆげをアートメークで入れちゃったら、数年後には時代遅れでどうしょうもない、と」
――まゆげって時代によってすごく変わりますからね。
高須「そう。僕なんか、もう顔の流行りすたりを長年見てきたから、このあとどうなるか予測がつく。涙袋とかアヒル口なんか、そのうち誰もいなくなるかもよ。だって、世の中の流行りはどんどん変わっていくから。
患者さんはそういうことを知らないで要望するから、止めてあげるドクターがいないといけないんだよね」
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たしかに、オリコンの「なりたい顔ランキング」第1回(2007年)は、10位以内にリア・ディゾンとか蛯原友里とか入ってますから、時代は移りゆくものですね。
<文/女子SPA!編集部>