この日使ったのは「棒温灸」という珍しいお灸。お線香のように長くなっている棒もぐさの先端に火をつけて使います。

棒もぐさ
「こんなものに火をつけて怖くないのだろうか?」と思ったのですが、さすがは歴史あるせんねん灸。棒もぐさには専用の機具があり、中に入れて使えば火が肌に当たらず、快適に使えるというのです。すごい。

指導に従って、棒もぐさに火をつけ器具に入れてお肌に当てると……おおなんということでしょう。
ほんのりと温かく、予想以上に気持ちがいいのです。
熱はお肌と棒もぐさの間隔を変えることで調節でき、棒もぐさの先端をお肌に近づければ熱が高くなり、遠ざければ熱が下がるというシンプルな構造です。案外微調整が可能で、当てる箇所や経過時間によって、適宜変えたら、思った通りの温かさにできたので、さらに強く感心しました。

また、「もぐさが燃えたら、下に落ちてこないのか」「灰がかからないのか」の疑問については、「定期的にトントンと灰を落としてやれば大丈夫」ということで、実際数分当てた後に、トントンしたら問題なかったので、これまたシンプルながらよくできているなと感動レベルでした。
体験では、耳やら首やら肩やら頭やらを指導に従って、ツボを意識しながら温めて行ったのですが、じんわりとした温かさは、気持ちが良く、体がほぐれていくのを感じました。
棒もぐさを体験した後は、
頭皮ケアを指導していただきました。福森さんによれば、「頭皮ケアをするときは、血行をよくしてからおこなうと効果的ですが、お灸をすると実感いただけるのではないでしょうか」とのことでしたが、温かくなってからのケアは確かにやりやすかったです。

ツボを体験して、勉強もできて、1時間。とても楽しかったので、また参加したいと本気で思いました。
ちなみに、イベントに参加しなくても、気になるお灸は試せる模様。イマドキは、いろんなタイプのお灸が発売されているので、実際に試せる場所は貴重だと思いました。
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「美活(今さら)始めました」―
<文/にらさわあきこ>
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