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菅田将暉を超えるスター誕生なるか?『3年A組』は若手の熱演が楽しい

若林時英・富田望生・上白石萌歌らの存在感

 また、今のところはストーリーに直接関わっていない生徒たちもいい味を出しています。目立つところでは、兵頭新役の若林時英が、前クールの『中学聖日記』(TBS系/2018年)も良かったけれど、今回もまたお調子者が板についてキレッキレ。  映画『ソロモンの偽証』(2015年)からぽっちゃり女子を好演し続ける魚住華役・富田望生は、ベテラン女優も顔負けのコメディエンヌぶりを発揮。物語全体にピンと張りつめた緊張感を絶妙に緩めてくれて和みます。
『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』(NHK総合/2018年)で自殺未遂を起こす少女を演じた森七菜は、第3話で課題をクリアできず殺されることになった5人の内の1人・堀部瑠奈役を演じ、その恐がりっぷりは真に迫っていてこちらまでゾッとしてしまいました。 『アンナチュラル』(TBS系/2018年)でネットによる事件を起こす高校生を演じた瀬尾雄大役・望月歩も存在感アリ。第5話で教室に残ることに異を唱えたときは、彼の一声で場の空気が変化。反対派の声が続々と上がったのも無理はないと感じる説得力でした。  そして最後に、ドラマのキーパーソン・景山澪奈役の上白石萌歌は学園のスターらしく凛として風格あるたたずまい。昨年話題になった『義母と娘のブルース』(TBS系/2018年)のどこかどんくさい女子高校生とは一線を画し、さくらが「エモい」と言う通り、すらりとした立ち姿も陰のある横顔も美しくて見惚れてしまいます。  良くも悪くも若手俳優たちの一生懸命な演技には魅力があって胸を打たれてしまいます。必死に怒って泣いて笑って、彼らが演じる人物からそのまま愚かなまでに若々しい熱さを感じるところが好きだよ、このドラマは。青くて甘酸っぱくて、テレビドラマ界の明るい未来を感じます。  さて、『35歳の高校生』で生徒の1人を演じ、その後大ブレイクを果たした菅田将暉のようなスター俳優になれるのか。まずは『3年A組―今から皆さんは、人質です―』での彼らの好演を手に汗握って見守るべし。 <文/林らいみ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
林らいみ
フリーライター。大学院で日本近世史を研究した硬派の歴女。舞台・映画・ドラマが好物。観たい舞台があれば万難を排して劇場に馳せ参じ、好き勝手言っている。たま~に歴史系記事を書く。
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