「高輪ゲートウェイ」はキラキラ駅名?撤回署名を集めた能町みね子さんらの真意
2020年に開業する山手線・新駅の「高輪ゲートウェイ」の名称の撤回を求める約4万8千筆の署名が、27日、「山手線新駅の名称を考える会」によってJR東日本に提出されました。
昨年12月4日にJR東日本が発表した駅名「高輪ゲートウェイ」。一般公募では130位(36票)で、1位の「高輪」(8398件)、2位の「芝浦」(4265件)と比べはるかに下位にもかかわらず採用された経緯も含め、発表されるやいなや、「一般公募の意味は?」「ダサい」など大きな疑問・批判の声があがりました。
ネット署名の呼びかけ人であるエッセイスト・イラストレーターの能町みね子さんは、記者会見で「ショックというか愕然とした」と、駅名発表当時を振り返りました。
能町さんが、選定の経緯が不透明であること、名称が歴史を踏まえておらず、語感も悪いことを理由に呼びかけた、「高輪ゲートウェイ」の名称撤回を求めるネット署名は約1ヶ月間で47930名の賛同を得たとのことです。
その後、趣旨に賛同した人々が集まり「山手線新駅の名称を考える会」が発足し、地元の住民の人々に話を聞きつつ「高輪ゲートウェイ」に代わる望ましい駅名を議論した結果、「高輪」の採用を会の提言とすることに決まったといいます。
JR東は署名の受け取りを拒否はしなかったものの、「変える必要はない」という対応だったといいます。
そもそも、新駅の建設が2014年発表されたのを受け、地元では駅名を「高輪」にしようという署名活動が複数の商店街を中心に行われ、港区議会では2014年6月「高輪」を推す請願を採択するという動きもありました。けれども、JR東は事実上の署名の受け取りを拒否したという過去があったとのこと。
また、JR東日本主体の「グローバルゲートウェイ品川」という開発プロジェクトの存在が、「高輪ゲートウェイ」に決まった大きな理由ではないかという声も、決定後に多く上がっています。
「高輪ゲートウェイ」の代わりに「高輪」を提言
JR東日本の対応「変える必要はない」
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