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引越し代をケチったら…大金が1日でパァに。新婚さん、悲しみの記録

10万円がパァになる悲劇

「ざっと荷物のチェックをしたら、なんと、新居用に大奮発して買っておいたガラス製のペンダントライト10万円也が割れていたんです。緩衝(かんしょう)材と毛布でしっかり巻いていたし、『これは大事な割れ物だから』と後輩たちに伝えてもいたんですけど、積むところはきちんと見届けなかったんですよね……。  アンティークで修理・交換ができない商品だったので、10万円がパァ。『弁償しろ!』と言いたくなりましたが、悪いのは素人へ安易に任せてしまったこっちだし、悲しさと悔しさのぶつけどころがなく倒れそうになりました引っ越し代をケチって大損 悲劇はまだ終わりません。憔悴(しょうすい)しきった吉川さんをさらなる仕打ちが待ち受けていました。 「レンタカーを返しに行こうというところで、後輩が対物事故を起こしたんです。路駐している別の車をよけるために切り返しをしたら、電柱にガーン! と。 急いでレンタカー屋に電話をしたら、補償に入っていてもノン・オペレーション・チャージというものが2万円かかると言われ……。もう、さすがに膝から崩れ落ちましたよ」    恐縮した後輩が謝礼の辞退を申し出たものの、「そういうわけにはいかない」と吉川さんの彼氏。押し問答の末、5000円ずつの謝礼を支払うことになったとか。 「内心、彼氏に対して『カッコつけんなよ! 払わなくていいよ!』と思いましたが、後輩に悪気はないし先輩のメンツもありますしね。グッとこらえました。それにしても、結局いくらのマイナスになったのやら……。怖くてしっかり計算できませんでした」  やはり、餅は餅屋。「高額に思えても引っ越し業者の相場は実は妥当!」「スムーズにストレスなく引っ越しするには業者にお願いするのが一番!」と肝に銘じたそうです。 ―シリーズ「春のトホホ」体験談― <文/鈴木うみこ イラスト/やましたともこ>
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