SNSの「いいね」機能が消える?Twitter創業者も後悔するワケとは…
4月16日、ツイッターの創業者ジャック・ドーシー(42)がカナダで行われたTEDカンファレンスンに出演。「ツイッターに『いいね』ボタンは不要」という発言をして、全世界のユーザーに衝撃を与えました。
ここ最近、「ツイッターはもう古い」「ツイッターはもう終わった」という言葉をよく耳にしませんか? それでも周りで使っている人は多いし、自分自身も使っているのに変だな、そう思っている人も多のではないでしょうか?
業界通で知られるTEDのヘッドキュレーターに言わせると、今やツイッターは氷山に衝突寸前のタイタニック、沈没前の「ツイタニック」なのだそう。
『ワイアード WIRED』によると、この発言に対し、創業者のドーシーは「最初からやり直せるなら現在のようなスタイルにはしない。そもそも『いいね』機能なんて必要なかった」と発言したとか。
ツイッターは2006年の創業当時に「Favorite(お気に入り)」を意味する金色のスターマークを採用。2015年に、現在も続くピンクのハートマークにデザインを変え、意味も「Like(いいね)」に変更していましたが、それの何がいけなかったのでしょうか?
『クォーツ アット ワーク Quartz at Work』によると、ツイッターが抱える最も深刻な問題はコミュニケーションの質の低下。
「たくさんの攻撃的な言葉や嫌がらせ、ハラスメント、市場操作や改ざんを目的としたツイート、フェイクニュースを見ることになってしまった。これは創業当初は予想していなかった事態だ」と、ドーシーも自身が生んだSNSサービスの現状に頭を抱えているといいます。
つい先日もトランプ大統領がイスラム教徒の民主党女性議員の演説映像と911の同時多発テロの動画をつなぎ合わせた動画をツイッターに投稿し、女性議員のもとへ大量の脅迫文が届くという騒動が起こったばかり。
ノートルダム大聖堂の火災時には陰謀論が出回りましたし、3年前の熊本地震のときも「動物園のライオンが逃げた!」というデマツイートが拡散され、大きなニュースとなりました。
具体的な改善策としてドーシーが挙げているのが、「いいね」機能とフォロワー数強調の廃止。代わりに、ユーザーが興味を示した話題を強調する「興味ベース」にシフトしていきたいと語っています。
#TED2019, were you overwhelmed or distracted by the questions on the screen? Take a look at what everyone asked on #AskJackAtTED.
— TED Talks (@TEDTalks) 2019年4月16日
Thank you to everyone who participated in our conversation with @jack. The video of the interview will be available on https://t.co/YLcO5Ju923 soon. pic.twitter.com/PYqX2l5vfR
ツイッターに「いいね」機能は必要なかった。創業者が後悔

ヘイトやハラスメントが横行、災害時のデマツイート拡散も問題

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