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シングルマザーに恋を諦めさせた意外な“障害”。『ミストレス』のような40代女性の恋

 過酷な日々に向き合う4人の女性を描いた『ミストレス~女たちの秘密~』(NHK、金曜夜10時~)。男女関係・不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さんが、話題のドラマを読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)
NHK ドラマ10『ミストレス~女たちの秘密~』

NHK ドラマ10『ミストレス~女たちの秘密~』公式サイトより

心に秘密を抱えた女性たち

 女たちに限らず、人は誰しも他人には言えない秘密を抱えているのかもしれない。『ミストレス~女たちの秘密~』を見てそんなふうに感じた人は少なからずいるのではないだろうか。  これは本国イギリスでシリーズ化され、ロシア、アメリカ、韓国などでもリメイクされた人気ドラマ。その日本版がいよいよ放映されることになったのだ。
英国版『ミストレス』

英国版『ミストレス シーズン1』(DVD-BOX/角川映画)

 恋愛関係にあった既婚者が亡くなり、その息子が父親の死の真相に迫るため急接近してきたという状況にある医師の香織(長谷川京子)、7年前に夫が行方不明になってからひとりで娘を育ててきた友美(水野美紀)、バリキャリで子どもはまだいらないと思っている既婚の冴子(玄理)、恋多き肉食系だったがとある女性に心惹かれ始める樹里(大政絢)。マラソン大会で出会った4人はかけがえのない友人関係になっているが、それぞれに心に秘密を抱えている。  2回目までの放映では、これからそれらの秘密が動き出していくのが見えたところ。  中でも印象に残ったのは、7年前に夫が行方不明になり、つい最近、その死亡保険がおりて5000万円が手に入ることになった友美だ。彼女に近づいてきたのは娘の友だちの父親で、シングルファーザーの安岡(甲本雅裕)。彼に食事に誘われたとき、友美は何を着ていくべきか迷いに迷ってあれこれ洋服を出し、帰ってきた娘に「泥棒が入った」と言われるほど部屋を乱雑にしてしまう。7年ぶりに(それ以上か)男性とデートとなったとき、女心はそれほど乱れるのだろうか

10年ぶりのデートに臨んだシングルマザー女性

 ドラマの友美と似たような状況だったというのは、ユキノさん(44歳)だ。29歳で結婚、30歳で娘を出産したものの、5年後に夫が急死した
葬儀

写真はイメージです(以下同じ)

「心筋梗塞でした。多忙だったので心身への負担が大きかったんだと思う。でも労災は認められませんでした。夫の両親と同居だったので、どうしようか迷いましたが、私は専業主婦。いきなり家を出ても娘を育てられない。夫の両親はよかったら一緒にいてほしい、と。そのまま同居しながらパートで働くようになりました」  夫の父親もまだ仕事をしていたので、裕福ではないがシングルマザーとして暮らしていくよりは余裕がもてたと彼女は言う。 「ただ娘が小学校に入った後、私に好きな人ができたんです。娘の同級生のおとうさん。ドラマと同じですよ。彼もシングルファーザーで。私自身ももう独身だし、誰に遠慮もいらないと思いながらも、娘や義父母への後ろめたさがありました。最初のデートは緊張しましたね。男性とふたりきりで会うなんて、10年ぶりくらいでしたから」  パートから帰って、娘と義父母のために夕食の下ごしらえをし、あとは義母に任せて「仕事先の歓送迎会があるから」と嘘をついて外へ出た。真新しいワンピースを家で着ることができず、駅のトイレで着古した洋服から着替えたという。
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10年ぶりのデートに緊張、その結果は……
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