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働かない夫から逃げて、不倫したらクズ男沼にハマった…

「20代のころはダメ男とばかりつきあっていました」
不倫 カップル 男女

写真はイメージです(以下同じ)

 人間、誰しも強く生きていけるわけではない。誰かにすがりたいときもあるし、この人の愛情にすがれば生き直せるかもしれないと思うときもある。とある地方都市に住むチサトさん(41歳)、今、ふたりの男の間で揺れているという彼女に、不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さんが話を聞きました(以下、亀山さんの寄稿)。

スピード婚で幸せだったものの

「ダメな男をついかわいそうと思ってしまい、あげくに浮気されたり貯金を持ち逃げされたり…」  そんなとき仕事関係で知り合った5歳年上の夫は会社を経営しており、羽振りもよかった。話してみると音楽の趣味から食べ物の好みまで一致して意気投合。知り合ってすぐに彼のマンションで同棲、1ヶ月後には婚姻届を出した。30歳のときだった。 「すぐに妊娠して長男が生まれました。私は夫が働かなくてもいいというので専業主婦に。あの頃は幸せってこういうものなんだろうなと思っていたんですよね」  ただ、結婚して8年目、夫の会社が倒産。生活が一変した。夫は腑抜けになったように家でごろごろするばかり。チサトさんは慌てて仕事を見つけた。  夫は最初こそ子どもの夕飯を作ってくれたりしていたが、だんだん食事がカップラーメンや菓子パンに変わっていった。昼間から酒浸りだったようだ。 「生活が厳しいので私は夜もスナックで働くようになりました。夫に子どもを預けられないので、子連れで実家に戻ったんです」  実家とはいえ、すでにひとり暮らしだった母は家を売って小さなマンションに越していた。しばらくは実家と自宅を行き来しながら、夫のめんどうも見つつ生活していたが、自分ひとりがんばっている生活に疲れ果てていった。

心配してくれるスナックの客と関係を持つように

スナック 客 男女 スナックにときどき来る客で、チサトさんを心配してくれる男性がいた。5歳年下のオサムさん。彼は既婚だが単身赴任だという。2年前のことだ。チサトさんが彼の自宅に行くようになるには、それほど時間がかからなかった。 「働かない夫より彼のほうがずっと頼りになる。そう思いました。ここだけの話、彼とのセックスにも溺れました。酒浸りの夫とは長年レスでしたから、求められることが愛情に直結している気がして」  いつか夫が立ち直ってくれる。そう信じていたのだが、オサムさんの出現によって、生活を考え直したほうがいいかもしれないと思うようになった。 「オサムが『お互いに離婚しよう』と言い出したんです。半年ほどたったころ、オレは離婚したよと言われて。だけど私は相変わらず実家と自宅とオサムの家を行ったり来たり。そんな私に苛立ったのか、彼がある日キレて私を殴りつけたんです」  親にも殴られたことはなかったから、チサトさんはただ驚いた。自分の優柔不断さが彼を苛立たせたのだと萎縮した。そしてここから暴力が始まった。
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頼もしく見えた彼の豹変ぶりとは…
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