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樹木希林&内田裕也のような「激しすぎる夫婦」を描いた名作映画3選

まさに“あるがまま”の夫婦、ドキュメンタリー『レット・イット・ビー』

 ユーヤ&希林が結婚した当時、ジョン・レノンとオノ・ヨーコを思い浮かべた音楽ファンも多いはず。ジョン・レノンとオノ・ヨーコもある意味「激しい夫婦」には違いありません。暴力的とかそういった意味ではなく、パフォーマンス的にかなり過激です。
 その中でも有名なのは、ベトナム戦争中に彼らが行った平和活動のためのパフォーマンス「ベッド・イン」です。当初はジョンとヨーコがマスコミ陣の前で公開セックスをするのではということで、大いに盛り上がったのですが、実際には二人がベッドに入っての記者会見でした。  いずれにせよお騒がせの二人だったのですが、その様子がうかがえるのが1970年に発表されたビートルズのドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』です。この作品は同名のアルバムのドキュメンタリーなのですが、そこにはジョンに寄り添い、レコーディングの現場に立ち会うオノ・ヨーコの姿があります。  実は、この時フイルムに収められた未公開映像を『ロード・オブ・ザ・リング』を監督したピーター・ジャクソンが新たに編集して、2020年に50周年を迎えるにあたって新たに映画を製作することが決まっています。いわば、“Newレット・イット・ビー”なのですが、そこでもオノ・ヨーコの姿が見られるかも知れません。同時にジョン・レノンとオノ・ヨーコのラブストーリーをテーマにした新作映画をハリウッドのユニバーサル映画が製作中という話もあります。
『犬ヶ島』

『犬ヶ島』(C) 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

 余談ですが、2018年のウェス・アンダーソン監督/ブライアン・クランストン主演声優のストップモーション・アニメーション映画『犬ヶ島』に、オノ・ヨーコが科学者ヨーコ・オノ役で声優を務めていたのには本当にビックリしました。ウェス・アンダーソン、どうやってオノ・ヨーコを口説いたんだ!?

銃弾を浴びて……最後まで激しい『俺たちに明日はない』

 一方で、ユーヤ&希林がダークサイドに陥り、非業な最後を遂げていたとしたら、それは1967年に発表された『俺たちに明日はない』の世界になっていたのでは(主人公のクライドとボニーは夫婦ではなく、あくまで事実婚のようなカップルですが)。
『俺たちに明日はない』

『俺たちに明日はない』(C) 1967 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 この作品は1960年代の後半から70年代にかけて発表された、いわゆる“アメリカン・ニューシネマ”の代表作ですが、製作・主演を務めたウォーレン・ベイティと、フェイ・ダナウェイを一躍スターダムに押し上げた作品です。  もしユーヤがウォーレン・べイティ演じるクライド・バロウのように本当の悪党で、希林さんがそれに付いていくフェイ・ダナウェイ演じるボニー・パーカーのような女性だったら……。銀行強盗を繰り返し、最後は隠れ家から出てきたところを待ち伏せしていた警察官に二人とも撃たれまくる有名な最期を迎えるのですが、どこまでも激しかったユーヤ&希林であれば、ひょっとしてあり得た結末かも知れません。 ◇ ◇ ◇
一切なりゆき 樹木希林のことば

樹木希林『一切なりゆき 樹木希林のことば 』(文春新書)

 昨年末に発売された樹木希林さんの遺著『一切なりゆき 樹木希林のことば』 (文春新書)はベストセラーとなりましたが、国を問わず「激しい夫婦」は人々の心に強く刻み込まれているようです。 【増田弘道】 年間300本以上の映画を観る映画マスター。日本動画協会人材育成委員会委員長や大学でアニメ映画産業の講師も務める。一般映像作品数22万本超の動画配信サービス「ビデオマーケット」に所属。 <文/増田弘道>
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