不倫男性が“保身”のために豹変「おまえの写真をばらまいてやる」
「写真をネットで世界中にばらまいてやる」
「信じていた私がバカだった」
彼女は「彼に迷惑をかけたり不安にさせたりしたくなかった」から、たとえば彼の寝顔などを撮影したことはなかった。自分には脅す材料がないのだ。
「彼のことが好きだったから……。私の気持ちはそれだけなのに、それを彼は踏みにじったんですよね」
結局、彼女は彼の顔を毎日見るのがつらくなって会社を辞めた。別れてから2年、彼は出世し、いくつかの部署を束ねる局長となったそうだ。
「不倫とはいえ、本物の恋愛だと信じていた私がバカだった。いざとなると男は会社での立場、家庭の安定を取るんだとよくわかりました」
彼女は会社を辞めてから正規雇用されず、今は非正規で収入も激減した。あんなに好きだったのに裏切られた。いつか仕返ししてやりたいという気持ちと、それでもまだ彼を慕う気持ち。その狭間で彼女は今日も揺れている。
<文/亀山早苗>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
1
2


