韓流グループ・EXO(エクソ)のワールドワイドな追っかけ
迷惑行為をするファンは、日本のみならず海外でも問題となっています。2012年にデビューした人気男性アイドルグループEXO(エクソ) の大ファンだったというSさん。当時行っていたおっかけ活動について、赤裸々に語ってくれました。
「私は彼らの私生活を追っかける、
日本でいう“やらかし”タイプのファンでした。韓国では“サセン”って言うんですけどね」
Sさんは
EXOのスケジュールを友達からの情報で掴んでいました。その友達はテレビ局に就職しており、番組のリハーサルの時間なども細かく教えてくれていたとか。
「同じ飛行機に乗るために、彼らの行動は確実に把握していました。例えばツアーが香港であるって時でも、前日に韓国でテレビ番組の収録があれば夜に飛行機に乗るしかないですよね。夜間は3本くらいしか飛ばないので、
ネットの予約画面の空席で判断をします。Aの便のビジネスは埋まってないけど、Bだけ超埋まってる。だったらBだな、とか」
EXOは10人グループですが、飛行機のビジネスクラスは一機につき25席ほど。
たまに情報が早すぎた場合、ファンが席を総取りしてしまい、EXOのメンバーがエコノミー席になってしまうこともあったとか。
「EXOの乗ってる飛行機の中を見ると、9.5割が女性なんですよ。どう見ても全員がファン。
空港に到着したら、みんな乗務員さんの制止なんて構わず、われ先に外に出ていきます。EXOが最初に案内されちゃうから」
そうまでして同じ飛行機に乗るのには、理由がありました。
メンバーが寝ている間に脚元にプレゼントを置いたり、話しかけに行ったりすることで、認知をしてもらいたいのです。
「コンサートも転売で最前列のチケットを取ってました。そういうことしててもファンサービスしてくれるので、良くないことだと言われても止められませんでしたね」
今はもう“サセン”を卒業しているというSさん。この話は数年前のことだそうで、あくまで一部のファンの間ではあるものの、この状況はそう変わっていないそうです。
今後もファンの迷惑行為によって、活動を制限されるアイドルやアーティストが現れるかもしれません。そうなってしまう前に自身の行動を顧みて、ファンとして正しい姿に立ち還ってもらいたいですね。
<文/もちづき千代子>
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フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:
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