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ほっこり泣ける猫漫画『おじさまと猫』作者が語る「猫の可愛いさ」

 ペットショップで売れ残っていた一匹の成猫「ふくまる」と、初めて猫を飼うことになった男性「パパさん」の物語『おじさまと猫』が大反響! 自身もネコ好きの作者の桜井海氏に、作品の誕生秘話と猫の魅力を聞いた。読んだらあなたも猫を飼いたくなる!?

「猫を漫画にした理由」は「猫が好きだから」

「『おじさまと猫』は前作の連載終了後に息抜きで描いた漫画でした。『猫が好きなので猫漫画にしよう』そんな些細な理由で描きました。どの作家さんも同じだと思いますが、自身の体験や、感じたことが無意識に作品中に表れたりします。今作も『あの大きくなった子たちに早く飼い主さんが見つかるといいな』、そんなペットショップで感じた切ない思いが表れたのかもしれません」
おじさまと猫

『おじさまと猫』より

 作中では、何げない日常の中で、誰かが誰かを思う気持ちを描いているという。 「おじさまがふくまるを思う気持ち。ふくまるがおじさまを思う気持ち。おじさまが奥さまを思う気持ち。他にもさまざまなキャラクターが登場しますが、誰かを思う気持ちで構成されています。こうして続きを描かせていただいているのは、そんなキャラたちの気持ちに共感していただけたからかもしれません」

リードがなくても一緒に散歩できる猫も飼っていた

 桜井氏自身、物心がついたときには家に猫がいたので、さまざまなエピソードがあるという。 「特に印象に残っているのは、今は星になってしまったポンという猫です。ポンは家でも外でもずっと私についてくる可愛い猫でした。人と離れるのが嫌で、車にも乗ってくるようになり、そのまま公園に行って、リードがなくても一緒に散歩できる猫でした」  猫を飼っていると「猫は家につく」ということが違うのだとわかる。環境の変化が苦手なだけで、猫にとっての一番は飼い主。飼い主がいるところが猫の家になる、と桜井氏は続ける。 「人を癒やす動物は多くいますが、その中でも犬と猫は飛びぬけて飼育数が多く、歴史も長いです。昔はネズミ捕りで重宝された猫も今は食べて寝ているだけ。犬のように命令に従うわけでもなく、いつもマイペース。そんな猫が今でも多くの人に愛され飼われているのは、やはり可愛いからじゃないかと思うんです」  猫は可愛い。猫の魅力はそれがすべてなのだ。
おじさまと猫

『おじさまと猫』

【桜井海氏】 『おじさまと猫』をガンガンpixivで連載中。『おじさまと猫』3巻が発売中 ―検証「猫はなぜ可愛いのか?」―
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