写真はイメージです(以下同じ)
次に話を聞いたのは、郊外にある中小企業に勤めるOL高橋まどか(仮名)さん。彼女は偶然、同じ時期に入社した独身男性社員・近藤氏(仮名)のカバンの中に黒いポロシャツがあるのを見かけたそうです。
職員はみんなラフなかっこうでOKな会社。とはいえ真夏でもないのに着替えを持ってくるなんて不思議に思っていました。
翌日、まどかさんは出社する途中、路地から既婚の女性社員・三船美紀(仮名)とあの黒いポロシャツを着た近藤氏の姿を見かけたのです。三船さんの使っている電車は、反対方向のはず。しかもその路地には、車好きの近藤さんがよく利用している駐車場があるのです。
「その頃、三船さんの旦那さんは単身赴任だったと聞いています。だからハメを外したかったのかも」
二人は見られているなんて知らないため、社内でもいつも通り和気あいあいと過ごしているのだとか。でも知ってしまうと、「なるほどね」と思う点が。
たとえばブックカバーなんて使わなかった三船さんが、突然おしゃれなブックカバーを使うようになったのです(近藤氏は以前から使っていた)。ランチ時は、よく二人の姿が見えなくなることも、すべて合点がいったそうです。
ふたりだけの秘密のはずが、公の秘密になってない!?
人は「不倫しているでしょう」と本人には聞きづらいもの。知っていても、知らぬフリをする人も多いもの。そう案外、まわりは何も言わないけれど「あやしい」と勘づいているのです。
普通の幸せをつかみたければ、おおごとになる前に、不倫はとっとと終わらせた方が賢明なのかもしれませんね。
<文/夏花くまこ イラスト/カツオ>