土屋アンナ、4児の母でも“美しい腹筋”の秘訣は「1日3分エクササイズ」
産後太りに悩む女性も多いなか、出産後も変わらないスタイルで活躍する芸能人を見かけると、「一体どれほどの努力を…」と考えてしまいますよね。昨年11月に第4子を出産した土屋アンナ(35)もそのひとり。
「Breath Ass Method」はエクササイズクリエイター・高橋義人氏が考案したメソッドです。簡単に説明すると、「お尻の穴(Ass)を絞めて→呼吸しながら→動く」エクササイズ。
高橋氏いわく、「お尻の穴を締めると骨盤が起きて、骨盤まわりのインナーマッスルである骨盤底筋群が引き締まってきます。また、周囲の筋肉も連動して動くので、下腹部をすっきりシェイプアップすることができます」と、うれしいことづくし。「2週間続ければ体のラインは変わってきます」とのお墨付き。さっそくトライしましょう。
エクササイズの効果を最大限に生かすために、まずは基本の姿勢を本書からご紹介。
・立ち方
立っている時の支点はお尻の下。下腹に軽く力を入れお尻の穴を締めると、前傾していた骨盤が起きます。横から見ると、頭、肩、お尻、かかとが一直線上に並んだ状態。
・座り方
椅子に深く腰かけ、お尻の穴を隠すような感覚で、骨盤を少し後ろへ傾けると、軽く腹圧がかかります。「体が後ろに行きすぎ?」と感じるかもしれませんが、実はその位置が、腰から背中にかけてまっすぐになっている、「いい座り方」です。
・歩き方
脚を股関節からまっすぐに前に出して体重をのせると、自然とお尻の下が締まります。どちらの足を出すときも体の軸がブレないこと。かかとから着地し、小指、親指へと体重がスムーズに移動するのが理想です。
本書に掲載されたアンナさんの美ボディを眺めつつ、私も実践してみました。感想としては、「立ち方」「座り方」はさほど難しくはありません。単純なポーズですが、体のどこに力が入るかがよくわかります。このふたつを日常生活で心がけるだけでも、普段サボりがちな体がひきしまる気がしました。
「歩き方」は当然動きが加わるので、意識しないとぎこちなくなってしまいます。ただ、これも慣れですので、「立ち方」「座り方」とともに、自宅で練習すれば解決すると思います。
基本の姿勢をマスターしたら、いよいよブレスアスエクササイズ。「まずは骨盤を前後に揺らして、お尻の穴をキュッと締めつつ息を吐く、“ブレスアス”の感覚を覚えましょう」と本書が言うように、エクササイズというよりは、体の筋肉を呼び覚ます感じです。基本のエクササイズを2種類、私も行ってみましたよ。
<骨盤前後揺らしブレスアス>
(エクササイズの目安 30回×1~2セット)
1 かかとはつけ、つま先を軽く開き、内ももをぴったりつけて立つ。手を腰に当て息を吸いながら、腰から上はまっすぐのまま、骨盤を前に倒す。
※あごはまっすぐ前に突き出す
2 骨盤を後ろに倒し、腰から上はまっすぐのまま、後ろに寄り掛かるような“後ろ猫背”の態勢に。あごも引き、息を吐ききる。お尻が締まっているのを感じられたらOK。
※あごを手前にしっかり引く。
※お尻の穴をキュッと締める。
私はもともと反り腰なので、正しい動きを把握するまで時間を要しました。私に限らず、普段の生活で知らず知らずにできてしまった体の癖というものが、誰にでもあるかもしれません。できれば、最初は全身が映る鏡などでチェックしつつやるのがオススメ。
<骨盤左右揺らしブレスアス>
(エクササイズの目安 2分間×1セット)
1 両足を肩幅に開き、つま先は前に。脚の付け根を少し前に押し出し、お尻をキュッと締めて立つ。腹筋に少し力が入っているのを感じられればOK。肩に手を置く。
※ひじを真横に張る。
2 お尻を後ろに突き出さないよう気を付けながら、頭からみぞおちあたりまでは動かさずに、腰を真横(右)にスライド。行けるところまで行ききって。
※顔はまっすぐ動かさないように。
※上半身がブレないように。
※押し出した側のウエストがしっかり縮むのを感じて。
3 左側も同様に。最初はゆっくり、動きに慣れてきたらスピードアップして、左右交互に行う。スピードアップすると有酸素運動になり、内蔵に刺激が入る。
ベリーダンスみたいで気分が上がります。油断をすると上半身が動いてしまいますが、それさえ注意すれば、音楽をかけてノリノリでやってみるべき。アンナさんのセクシーさを身につけたつもりで、思う存分楽しんじゃいましょう。
―小説家・森美樹のブックレビュー―
<文/森美樹>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
お腹にはタテに割れた美しい腹筋までありますが、実は産後から約3ヶ月にわたり、あるエクササイズに取り組んだそう。それを一冊にまとめたのが『1日3分のBreath Ass MethodでVラインまで見せたくなるお腹を作る』(講談社)です。 本書のインタビューで、彼女はこんなふうに語っています。「20代は出産後、とくに頑張らなくても体重はトントンと落ちていきましたが、30代での出産はその後もなかなか体がもとに戻りません。(中略)自分ではコントロールしづらい体とどう向き合うかが、30代の体づくりの課題ではないでしょうか」。 30代は、ひとつのターニングポイントと言えるかもしれません。しかし私達女性の体は、日々様々なストレスにさらされています。コントロールしづらい体と向き合う方法を、知っておいて損はないのです。
Breath Ass Method(ブレスアスメソッド)とは
基本の立ち方、座り方、歩き方
基本のブレスアス
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx