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“映える哀愁おじさん”岩井ジョニ男「人生、手放してラクになった」

身の丈に合わない付き合いやプライドを手放せばラクになる

――人付き合いにおいても無理はしないのでしょうか? 岩井「仕事なら我慢しないといけないけど、それ以外の場面なら、変に合わせる必要もないし、こっちに合わせろっていうのも違うし、互いにメリットがないなら無理して付き合う必要はないのかなって思います。
岩井ジョニ男さん

(画像:岩井ジョニ男公式インスタグラムより)

 以前、後輩の若い子に合コンに誘われたことがあって、僕が『日本酒の種類が豊富で、魚料理の美味しい座敷の店がいいんじゃない』と言ったら、彼らは『何言ってるんですか、終電ギリギリにカラオケからスタートですよ』って言うんです。 『カラオケは数軒回って喉が潤ってからだろう』とか『終電がないならタクシー代出すよ』って言ったんですけど、『そういうことじゃないんです。カラオケも話すだけだから歌わない』って、全然話がかみ合わなくて(笑)。その時点で、自分は参加しても楽しめないだろうし、その場もおかしなことになるとわかって諦めたことがありました」 ――先輩だからといって無理に合わせる必要はないんですね。 岩井相手がいくつであれ、ほかの人に合わせたり比べたりする必要はなくて、自分の中の全力を頑張ればいいんだと思います。だから、若作りしたり、若い子の話についていったり、身の丈に合わないことはしません。そういうところも、アドバイスで”自分“に気づけたことで変わっていきましたね」

「あの人だから『かっこよかったんだ』」とわかってくる

――“自分”も年齢とともに変わっていくと思うのですが、そういった変化にはどのように対応していますか? 岩井ジョニ男さん岩井「昔は『かっこいい』と感じたものを溜め込んで自分に当てはめたりもしていけど、自分を知るにつれて『これはあの人だからかっこよかったんだ』『自分には必要なかった』ってわかってきて、捨てていく作業に変わっていきました。  洋服も若いうちはあれこれ欲しくなるけれど、そのうち、やっぱり似合わないとか、何年も着ていないっていう服を捨てて、数着あればいいってなるのと同じで、ポリシーとかプライドみたいなものも、似合わないものや、年齢とともに似合わなくなったものを整理するみたいな気持ちでいます」 ――石田ゆり子さんじゃないですが、自然体な姿がインスタや写真集の人気につながっているのかもしれませんね。 岩井石田ゆり男だなんて、ハードル上げないでください。って、違うか(笑)。インスタグラムも写真集も、僕の日常を写真に収めているだけですが、それぞれ世界観は大切にしているので、観る人なりの妄想やイマジネーションで自由に楽しんでほしいですね」  アドバイスを素直に聞き入れて自分を顧みることで等身大の自分を知り、無理をしなくなったというジョニ男さん。自然体で過ごすようになって、「日常の『小さな幸せ』がいくつも目に留まるようになった」といいます。ラクに生き、たくさんの幸せに囲まれるなら、歳を取るのも素敵なことだと思えてきませんか? <取材・文/千葉こころ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
千葉こころ
自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。 人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中
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