“おいしいバニラアイス”の見極め方3つ。早く知りたかった…
②「香料」の詳細を確認すべし
⇒バニラシード?バニラ香料?香料?
バニラアイスのおいしさを最も左右するのが、「バニラの香り成分」。実は、「バニラ感」を作り出す原材料、よくよく見てみると、3つのタイプがあることに気がつきます。
●バニラシード:本物のバニラビーンズから「種子」を取り出したもの。
●バニラ香料:バニラビーンズから香りを抽出した天然香料。
●香料:バニラの香り成分を人工的に合成したもの。
世界的にバニラ不足であることから、多くのバニラアイスは、合成香料を使って製造されています。しかし、必ずしもバニラシードだから美味というわけでもありません。よりナチュラルで優しい香りを好むのであれば、バニラシードが最適でしょう。その視点で言えば、低カロリーアイスとして有名なSUNAO(グリコ)がオススメ。ちなみにハーゲンダッツは、バニラ香料を使用しています。
③「空気含有率」に注目する
⇒「濃厚バニラ感」なら「空気含有率ゼロ」アイス
3つ目のポイントは、「空気含有率(オーバーラン)」。あまり聞きなれないワードかもしれませんが、これは、アイスに含まれる「空気の割合」のこと。
●空気含有率が高い:ふんわりとしたジェラートのような食感。軽くさっぱりとした味わい。甘みや冷たさが感じにくい。
●空気含有率が低い:濃厚な味わいと風味の強さが特徴的。甘みや冷たさも感じやすい。
先日、「リアルバニラアイス~Zero Air~(スナックミー)」という、空気含有率をゼロにした希少アイスも登場しました。ネット販売のみのレアな商品ですが、実際に食べてみると、その差は歴然。とにかくバニラ感がしっかり感じられ、冷たい食感が際立ちます。バニラのおいしさにこだわりたい人には、一度試してみる価値はあるでしょう。
<文、写真/スギアカツキ>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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