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ダブル不倫のツケが2年越しに…解決済みなのに慰謝料を請求されたワケ

 世間では非常に厳しい視線が向けられる不倫問題。ただでさえ複雑な関係性な上に、不倫カップル双方が結婚していたとすると、話はさらにややこしくなります。
不倫バレ

写真はイメージです(以下同じ)

妊娠中に夫がダブル不倫

 千葉県で専業主婦をしているS子さん(29歳)は、5年前に3歳年上の会社員・S夫さんと結婚。新婚当初は幸せな結婚生活をおくっていました。ところが、S子さんが妊娠している間にS夫さんの浮気心が爆発。何かとチラつく女の影に頭を悩まされたそうです。 「私が妊娠初期に性生活を拒(こば)んだので、その頃は風俗に通っている様子でした。でも次第に特定の女がいる空気を察知しちゃったんですよ。スマホをこっそり見てやろうか、とか考えてたんですけど、私が行動に移す前に相手の女性の旦那さんから連絡が来ちゃったんです」  なんとS夫さんのお相手は、同じ会社で働く同僚のW美さん。しかも彼女は既婚者で、いわゆるダブル不倫の状態だったのです。 「4人での話し合いをした結果、どちらも離婚はしないという結論に達しました。なので慰謝料に関しては相殺ということでお互いに支払わず。私も臨月になっていてもうすぐ子どもが生まれるし、なんとかもう一度やり直してみようと決意しました」  それから2年は平和に過ぎたそうです。S夫さんも火遊びにすっかり懲りたのか、その後は子煩悩なマイホームパパになりました。しかし、嵐は突然訪れます。

夫の不倫相手の旦那から慰謝料請求

「W美の旦那さんから内容証明が来たんです。なんと、あれから2人の関係は修復することができず離婚することになった、と。うちの夫との不倫による信頼関係の破綻(はたん)ということで、改めて慰謝料を請求するって……」 過去の不倫のツケ そう。実は不倫が発覚してから3年間は、慰謝料の請求が可能なのです。S夫さんとW美さんの不倫は事実であり以前はっきりと認めたこと。S夫さんは応じざるを得ませんでした。 「だったら逆に私もW美に慰謝料請求すればいい!と息巻いていたのですが……W美は離婚後その姿を隠してしまい、行方がわからなくなっていたんです。結局、100万円を彼女の旦那さんにお支払いして決着となりました」  聞けばSさん夫婦はマイホーム購入のための頭金を貯め始めたばかりで、この出費はだいぶ痛かった模様。まさかこんなに時間も経って終わったハズの話がぶり返されるとは……。 「なんか私が一番ワリを食った気がして納得がいかないんですけどね。不倫の時効は3年……それが終わるまで、油断はしちゃいけないってこと。非常に勉強になりました」 <文/もちづき千代子 イラスト/真船佳奈> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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