岡井千聖と2.5億円賞金王の不倫報道。不倫でも高収入に萌える女性の胸の内
社会的地位の高い男性なら私も引き上げてもらえる
同世代の恋人が将来、出世するかどうかは賭けのようなもの。だったらすでに社会的地位のある人と結婚したほうがいい。そう言うのはシノブさん(34歳)だ。彼女はその言葉通り、大手企業の役職付きの男性に家庭を捨てさせて結婚した。
「彼は一回り年上です。外資系の会社だから、とにかく業績第一。がむしゃらに仕事をし、がむしゃらにのし上がっていったようですね。知り合ったとき、彼が私に非常に興味を示してくれたので、『離婚してくれなかったらつきあえない』と突っぱねたんです。一種の賭けでした」
ときどき会って食事をし、ベッドをともにしたいけれど不倫の関係は自分のモラルが許さないと涙目で訴えた。彼はサインした離婚届を自宅のテーブルに置き、身の回りの荷物だけ持って彼女の家にやってきた。それでも彼女は「離婚届が提出されたことが証明できなければ家には入れない」と言い張った。
「私はお金の大切さを知っている」
結婚して15年、子どももいたために彼の離婚話は難航。途中から彼女は方針を転換し、妻に罵倒されて弱っている彼を受け入れ、愛情を注いだ。
「シノブさえいれば生きていけるよ、と彼が涙ぐんだとき、勝ったと思いました。2年近くかかりましたけど彼がようやく離婚。今年になって正式に結婚したんです。彼はますます仕事に精を出しています。社会的地位も収入も手に入れていますが、それはそのまま私のステイタスにもなる」
シノブさんは小学生のころ父を亡くした。母は必死で働いてシノブさんと弟妹を育ててくれたが、「あの貧乏時代があるから、私はお金の大切さを知っている。お金を稼げる彼の大変さもわかる」と言う。だからこそ、彼を離したくなかった。そして、「仕事で成功している男には、やはり強さとたくましさを感じる」と話す。
未完成の人間同士としてともに手を取り合って歩んでいきたいと思う女性と、相手の収入やステイタスをそのまま自分のものとしたい女性がいるのかもしれない。そして女性が独身の不倫の場合、収入やステイタスが彼の魅力に直結するのではないだろうか。恋だけではそれらは自分のものとはならない。結婚しなければそれらを共有することはできないのだから。
<文/亀山早苗>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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