「鍵が開けられてる」深夜、一人暮らしの部屋前に誰かいる…
カツーン、カツーン鳴り響く足音
鍵は絶対閉めていたのに…
「それでも、恐怖のあまり現実を認めたくなかったので、自分が鍵をかけ忘れたのかも、と思い込んでしまったんです。ただ、さすがに次の日は1人で寝る気にはならず、女友達を家に呼んで、鍵もチェーンもしっかりとかけてから寝ました。そうしたらまた深夜にヒールの音が聞こえて、そのあと、鍵の開く音も…。女友達は熟睡していたし、警察に通報する勇気も結局出ませんでした」
朝玄関を確認すると、鍵はあいていたものの、チェーンはかかったままだったそうです。
「無理やりこじ開けられた音はしなかったし、おそらく合鍵を作られているんだろうなと思いました。女性のヒールの音がしたから、女性だと思っていましたが、ヒールを履いた男性だったのかもしれないですよね。なんにせよ、目的がわからないのがすごく怖かったです。もしかしたら、私が気が付かなかっただけで、しょっちゅう家に入られていたのではないか、ずっと監視されていたのではないか…。考え出したらきりがなくなって、とてもそのまま住み続けることはできなくなりました」
ちょうどマンションの更新通知が届いていたこともあり、優香さんは契約解除の手続きをして、実家に戻ることに。警察にも相談しましたが、犯人はわからないままだそうです。「また一人暮らしをしたいですが、なかなか勇気が出ないですね…」と優香さん。本当に怖いのは、幽霊よりも、人間であることは間違いなさそうです。
―シリーズ「怪談・ゾッとする話/不思議な話」―
<文/女子SPA!編集部>
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