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『3年A組』でも話題の俳優・望月歩「転機は大学に行かないと決めたとき」

 映画デビュー作となった、宮部みゆきさんの小説を映画化した『ソロモンの偽証』(2014年)での、遺体で発見される中学生・柏木卓也役の怪演から早くも注目を浴び、その後も、ドラマ、映画、舞台と活動してきた望月歩さん。
望月歩さん

望月歩さん

 記憶に新しいところでは、昨年放送されたドラマ『アンナチュラル-』での第7話ゲスト出演、今年1月期のドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です』と、話題作への出演、反響が続いています。『3年A組』では、大学のスポーツ推薦も決まっていた陸上部のスプリンター・瀬尾雄大役を演じ、生徒役の中でも存在感を放っていました。  そんな望月さんが映画初主演を飾った『五億円のじんせい』が公開中。幼い頃に、善意の募金の五億円により心臓手術に成功し、命を救われた17歳の少年、高月望来(みらい)くんが、自分の人生を見つめて成長していく姿を演じた望月さんに話を聞きました。

初主演!エンドロールに大興奮

――初主演映画ですね。 望月「オーディションを受けて決まったのですが、最初は初主演ということを意識していませんでした。ただ、撮影が近づくにつれて、マネージャーさんに『作品が良くなるのも悪くなるのも歩次第だ』と言われて、そこから緊張してしまいました。でもそのおかげで、準備期間中から集中できて、気持ちをしっかり持ってから撮影に入れました」 ――完成してみて、どんな作品になったと感じていますか。 望月「脚本を読んだときから、すごく面白いストーリーだと思っていましたし、撮影中は望来として、いろんなことを経験できました。望来はどんどん変わっていくので、そこを見てもらえたらと思いますし、望来以外の登場人物もひとりひとりがみんな違っていて、いろんな色があるなと感じました」
『五億円のじんせい』より

『五億円のじんせい』より

――主演ですから、エンドロールでは名前がトップに出てきます。最初に見たときは? 望月「下から上がってくるやつですよね! めっちゃ写真に撮りたかったです! 連写で撮りたかった。興奮しました。普段から映画を観ているとき、最後のエンドロールで名前がすっと上がってくる感じが好きなんです。最初に自分の名前が! すっごい嬉しかったです。ちなみに脚本の最初に名前が載っていたのを見たときは、写真に撮りました(笑)」

『ソロモン』の中学生が今や179センチの青年に

――望来くんは、本当にどんどん逞しく変化していきます。望月さん自身が、役者として変わった、転機になった時期はありますか? 望月「大学に行かないと決めたときだと思います。そのときから、職業としてやっていこうと、意識が変わったと思います」 ――今、望月さんは9月で19歳ですね。高校を卒業するタイミングは、誰もが先を考えるときかと。 望月「大学に行かないというのは、高校に入る前から決めてたんです」 ――中学生のときに!? 望月「はい。なので高校生のときには、先のキャリアのことを考えて、ひとつひとつの仕事に取り組んでいました。『ソロモンの偽証』のときは中学生でしたが、そのころから役者でやっていきたいという意識は高くありました。『ソロモンの偽証』のオーディションを受けた時点で、もちろんこの仕事に興味がありましたが、実際に現場を踏んで、ずっとやっていきたいと強く感じました」 ――『ソロモンの偽証』も反響が大きな作品でした。そのときよりもだいぶ身長が高くなりましたよね? 望月「オーディションのときは161センチくらいだったのですが、撮影が始まるときには171センチになっていて、公開されたときは174センチくらいでした。今は179センチです。だから『ソロモンの偽証』のときにすごく伸びました。成長痛で膝がすごく痛かったです(笑)」 ――ではその間に、役者としてやっていくぞ!という気持ちも成長したんですね。 望月「確かに。一緒に成長したのかな(笑)」
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役名だけでなく“望月”という名前も覚えて
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