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仕事で家庭訪問を断ったら、先生にモンペ扱いされ…私が悪いの?

 7月21日『news zero』(日本テレビ系)の参院選特番でタレントの若槻千夏のコメントが炎上。放送翌日、本人がSNSで謝罪した出来事をご存知でしょうか?
母 息子

写真はイメージです(以下同じ)

 改めて経緯を説明しますと、番組に出演した小学校の先生があまりに多い仕事量の負担を軽減するため、勤務時間外となる18時以降の電話対応を控えていることを明かします。すると、これに対して彼女が「もし子どもが帰ってこなかったらどうする?」「(対応してくれないことが)寂しい」などと反論。これがネット上で“モンペ(モンスターペアレンツ)的”だと批判を受けたのです。

転校前の小学校は家庭訪問の免除が認められたのに……

 しかし、子供を持つ母親のなかには彼女の意見に共感する人も。9歳の男の子を育てるシングルマザーの野島麻奈美さん(仮名・44歳/生活用品メーカー)は、「平日の18時まで」という家庭訪問の時間に配慮を求めたら担任の先生からモンスターペアレンツ扱いされてしまったといいます。 「公立だからお役所的といえばそれまでですけど、すごくやるせない気持ちになりました。18時以降の電話対応をしないと語った先生に意見した若槻さんも同じように思ったのではないでしょうか」  麻奈美さんは会社では管理職の立場にあり、学校から家庭訪問のプリントをもらった3週間前のタイミングでは有給を取ることが難しかったとか。そこで担任の先生に事情を説明し、家庭訪問の免除をお願いしたそうです。

どんな提案をしても「認められない」

「前の小学校はそこをきちんと配慮してくれて、共働きや私みたいにシングルマザーのママさんのなかには免除してもらった人も多かったんです。でも、今の小学校は『学校として認めていない』の一点張り。それなら訪問時間を帰宅後の時間にしてもらうなど別の形での配慮をお願いしましたが、『平日18時までの間に時間を作ってください』と言うばかりでした。電話越しでしたが声のトーンですごく嫌そうに答えているのがわかりました」 学校の教室 もちろん、無理なお願いをしているのは彼女も承知のうえ。そこで朝なら多少出社が遅れても大丈夫な日があったため、学校に行って面談というのを提案したそうですが「お宅だけそういった特別扱いをすることはできない」と拒否されてしまいます。  それどころか一切の配慮もなく、担任からは「訪問日時を早く決めてほしい」と何度も催促されます。 「ほかにもスカイプなどビデオ動画を使っての面談という案も出してみたのですが、やっぱりダメでした(苦笑)。学校の先生が大変な仕事で、毎日何時間も残業していることは当然私も知っています。だったら家庭訪問免除を許容するか、全面的に廃止してくれればいいと思うんです。それなら先生方の負担だって減るわけじゃないですか。実際、廃止に踏み切っている学校も最近は増えていると聞いています。その辺にすごく矛盾を感じました」
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担任の先生とは話が進まないと思った麻奈美さんは
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