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ロック界の反逆児が、60歳で再びパパに。死ぬほど痛い手術で人工授精

「セックス・ドラッグ・ロックンロール」の代名詞だったモトリー・クルーは、80年代の米音楽界を代表するヘヴィメタル・バンド。そのバンドメンバーの中でも、特にベーシストのニッキー・シックスは、酒やドラッグ、女性問題で何かと騒がれた人物だ。  そんな「ロック界の反逆児」ニッキーが、60歳にしてまたパパになったようだ。先月27日(土)、現妻でモデルのコートニー・ビンガム(33)が女児を出産、これによりニッキーは5人の子どもの父親となった。
ニッキー・シックス,コートニー・ビンガム

ニッキー・シックス(左)と妻のコートニー・ビンガム(右)

 元妻2人との間に4人の子供がいるニッキー。ルビーちゃんと名付けられた赤ちゃんは、コートニーとの間では第1子だが、ニッキーにとっては第5子となる。  ピンクの花束が山盛りに積まれた乳母車の写真をインスタグラムに投稿したニッキーは、娘誕生の喜びをこう綴っている。 「土曜の夜、妻のコートニーと俺は、ルビー・シックスという美しい女の赤ちゃんをこの世に迎え入れた。髪がフサフサの元気な小さな女の子は、2人のお姉ちゃんと2人のお兄ちゃんに仲間入りしたシックス家の5番目ってわけだ。俺にとって父親業は人生最大の喜びと言える。コートニーは本当に良いママだ。愛とサポート(そして花束も)を贈ってくれた家族や友人に感謝したい。すでに、メトロノームでスリープトレーニングを始めているし、彼女のためにピンクのベースも買ってある」
 一方、妻のコートニーもインスタグラムに同じ写真を投稿し、ニッキーの良い父親ぶりを明かしている。 「18時間の陣痛の末、短い分娩で生まれたこの子を医師に渡された瞬間から、私のハートは溶けてしまったの。すぐさま恋に落ちて、その瞬間私の人生は永遠に変わったわ。これほどの愛が存在するなんて知らなかった。ママになれてとても嬉しい。そして私の4人の継子にそうであるようにニッキーは素晴らしい父親になるわ。今は自宅で、ルビーは良くやっているわよ。健康で、フサフサの髪(ニッキー)と長い脚(私)の持ち主。妊娠を通して、暖かく見守ってくれてありがとう!愛しているわ。神は素晴らしい!」  それにしても、60歳で子供が生まれるというのもびっくりだが、あれだけ荒れた生活を送っていたニッキーがこんなに子煩悩になるとは……。

パイプカットしたのに、死ぬほど痛い手術で精子採取

 モトリー・クルーはロサンゼルスで結成され、1981年より活動を開始。これまでに、全世界でアルバム8000万枚以上の売り上げを誇る一方で、ドラッグやアルコール、事件事故、女性問題など、メンバーによるトラブルがとにかく多かった。そのため本人たちも「世界で最も悪名高いバンド」を自認していた。  特にニッキーのアルコールと薬物依存はひどく、1987年にはヘロインの過剰摂取で一時心臓が止まるという事件も発生。生死をさまよったニッキーは、それを機に薬物から手を引いたといわれている。
モトリー・クルー『シャウト・アット・ザ・デヴィル』

モトリー・クルーのアルバム『シャウト・アット・ザ・デヴィル』(1983年リリース)
(※画像:Amazonより)

 さらに、2001年に出版されたモトリー・クルーの回顧録のなかで、あるパーティーでニッキーが女性への性的暴行に加担したという内容が掲載され、物議になったことも。この件についてニッキーは「記憶がない」として謝罪した一方で、当時はドラッグとアルコールを常用していた時期で、そのときの言動を後悔しているとの声明を出した。この後、ニッキーはリハビリ施設で治療を受けたとされている。  ニッキーがアルコール依存となった理由の1つとしていわれているのが、過去の結婚。雑誌『PLAYBOY』のヌードモデルや女優との2度の結婚は、それぞれうまく行かずに破たんしている。  さらに、離婚をめぐって裁判沙汰になっていた10年以上前、精菅切除手術(パイプカット)も受けた。結婚して子供を持つことにウンザリしていたというニッキーは、『子供の養育費でずっと裁判しているような人生は送りたくないと思った』と振り返る。  そんなニッキーを変えたのが現在の妻であるコートニー。第5子授精に向けてそれを元の状態に戻すのではなく、苦痛を伴う精子採取術を受けて、それを人工授精する方法を選んだと明かしていた。 「(睾丸を)切り開かれるっていうのは、派手にパーティで遊んでいたバンド時代の1987年、ヘロインで死にかけたときと似たような感覚だったよ。でも妻が妊娠したので、僕たちはとても興奮している」  何はともあれ、赤ちゃんの健やかな成長を祈りたい。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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