
「夫婦は鏡なので、自分が相手に入り込まないと、相手も入り込んできません。自分が対話をしないと、相手も対話ができないんです。よく問題が起きると『相手の◯◯が悪い』と、外に原因を見出すことが多いですが、
実は自分の中に原因の大もとがあります。誰でもマイナス思考や論理の飛躍などの「認知のゆがみ」や思考の癖をもっています。それを、物事の見方や行動を変え、気分や感情を変える「リフレーミング」という方法で視点を意識して変えてみると、関係性はグンと楽になります」
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●認知の歪み
(誇張的で非合理的な思考パターン)
①白黒・二分割思考(all or nothing)
②過渡の一般化(不十分な根拠での結論づけ)
③心のフィルター(悪い部分のみに目が向く)
④マイナス思考(悲観的、ネガティブへのすり替え)
⑤論理の飛躍(心の読みすぎ・先読みの誤り)
⑥拡大解釈・過小評価(失敗短所は大、成功長所は低)
⑦感情の理由づけ(結論の根拠が感情のみ)
⑧義務的・強制的(道徳的、~すべき、~でなければ)
⑨レッテル貼り(誤ったラベリング、人物像の固定)
⑩個人化(偶発的なものへの自己責任化、自己関連付け)
●リフレーミング(家族療法)
①状況(環境)を変えてみる
②意味や表現(言葉)を変えてみる
③考え方(癖)を変えてみる
④行動(習慣)を変えてみる
⑤視点を変え違う面を発見しようと意識してみる
⑥新しい可能性を探そうと意識してみる
⑦失敗のパターン→方法を変えてみる
⑧一日を振り返り、自分を認め人に感謝する
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相手が悪いことをしたから、自分の心がザワつくのではない。自分の心の中に引っかかる原因があるから、相手の行動や言動が目につく。この構図の違いに気づけている人はとても少ない気がします。
ただ、そういった気づきを得るチャンスがあるのが、夫婦というパートナーシップなわけで、この関係をチャンスにするのか地獄にするのかは、全て自分次第なのかもしれません。
「夫婦は色々起きるし、ステージが進化していくから面白いんです。ただ
毎日顔を合わせる生活が万人に合うとは思いません。
だからこそ、独身の人は、自分に結婚が合っているのかをよく考え、結婚した人は、自分たちに合った生活の仕方を定期的に話し合い、“
暮らし方の実験”をしてみることをオススメします。例えば、幸せな家族は、常識にとらわれず、別居婚やシェアハウスでの子育てなど、自由にチャレンジしています」