噂の月経カップ。うまく入るのか試してみた
皆さんは、「月経カップ(生理カップ)」という生理用品をご存知でしょうか? 欧米を中心に広まっている物で、生理中に腟内に入れて使用します。カップという名前のとおり、カップが直接経血を受け止めてくれるアイテムです。
月経カップ自体は3000円台から5000円台の商品が多く、生理用品としては少々高価。ただ、消毒などを行い大切に使用することで、かなりの年数、繰り返し使用できるとされています。ナプキン使用時の特有のかぶれや臭いがなく、タンポンのようにトキシックショック症候群(TSS)を起こすリスクが低いという、夢のような商品です。
※TSS:急激に発症する非伝染性の全身性疾患で、特徴的な症状は、高熱、低血圧、発疹、多臓器不全など(一般社団法人日本衛星材料工業連合会「TSSについて」より)
しかし、日本ではまだほとんど広まっていないということも事実です。
存在自体を知らないという人も多いと思いますが、知っていても、「スムーズに着脱できるか不安」「経血が漏れてしまいそう」といった不安から使用をためらう声も見聞きします。月経カップを使用した方の体験談にも、月経カップがうまく挿入できずに、血まみれになってしまい、漏れる以前の問題だった……なんていうものまでありました。
筆者はタンポンをうまく挿入することができず、何本も無駄にしてしまった経験があり、今では使用していないぐらい不器用なので、少々不安がよぎります。
まずは月経カップのチョイスから。月経カップにはサイズの大小があり、大きいサイズほど受け止めてくれる経血量は多くなります。
小さいサイズは小柄で出産経験がない人向け、大きいサイズは身長が高く経産婦向け、というのがだいたいの目安です。
筆者は約158cmの経産婦ですが、初めてということで、初心者向けでなおかつ評判がいい、ドイツ製の月経カップ、メルーナのSサイズを選択しました。
●月経カップ メルーナ 取り出しやすいリング型・クラシック・Sサイズ・ホワイト無着色
いよいよ生理が来て使用する前に、初回はミルトンもしくは煮沸消毒が必要※ということで、まずは煮沸消毒をしました。
※ミルトン(次亜塩素酸ナトリウム)濃度1.1%を溶かした水に15分間漬けて消毒。もしくは、沸騰したお湯で3~5分間の煮沸消毒。
今回は、毎月経血量の多さに悩む筆者が実際に月経カップを使ってみた感想や使い方をレポートしたいと思います。
月経カップとは……
月経カップのサイズ
1
2