「ペットロスを乗り越えること」――それは、亡くなったペットを忘れることではありません。亡くなったペットに注いでいた愛情とエネルギーを新しい対象へとただ振り替えることでもありません。
その死を悲しみつつ、「ずっと一緒だ」と感じられるようになること。その記憶を胸に人生を前に進めて行くこと。
心の奥深くの大切な場所に亡くなった愛するペットの居場所を見つけることです。

人生のなかで重要な位置を占めた存在を忘れ去ることなど、だれにもできません。する必要もありません。「かけがえのない存在」がいるからこそ、私たちの人生は「その人だけのもの」として輝き、ひとりで生まれ死んで行くしかないという孤独と絶望から救われることができます。
私はきっとこれからもケフィのことを思い、悲しみ続けることでしょう。そして
同時に、愛するケフィの記憶を心の中で生かし続けることと思います。
ようやく最近、そんな気持ちでケフィの死と向き合うことができるようになりました。ここにたどり着くためには、自分の気持ちを振り返り、整理するための長い長い時間と語りの場が必要でした。
連載を終えるにあたり、そんな場を与えてくれた「女子SPA!」編集部と、私の傷みに寄り添い、悲しみを分かち合ってくださった動物をこよなく愛する方々に、心よりお礼を申し上げたいと思います。

長い間、本当にありがとうございました。
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<文/木附千晶>
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