3000件を超えるリプライにはEXITファンからの励ましの声が殺到
「言いたかったけれど、言えなかった」という兼近の様子が、世間の反応を軟化させたのでしょうか。前述の投稿に対するコメントを見ても、「これからもずっとEXITを応援します」「いつもイグジットの笑いに励まされてきました」といったものから、「過去があるからこそ今の兼近さんがある」「今過去を受け入れて、誠実に対応していることがすべて」などと、
擁護する声が圧倒的です。
むしろ美談になりそうな勢いで、ちょっと気持ち悪くさえありますが、「過去の失敗を乗り越えた人」を讃える反応は日本では異例かもしれません。
この傾向はEXITのファンに限らず、ネット上では
「未成年のときの犯罪で償っているのに、いまさら報じる必要性があるの?」と、報道自体に疑問を抱くものも多々見られます。
また、兼近の相方のりんたろー。は「元々兼近と出会わなければ今のような幸せが訪れることはなかったでしょう」「
過去は決して変えられないけれどその過去を悔い改め応援されるよう今は歩む事は出来るはずです。だから僕は彼と一緒に目標に向かって走る事を選びました」と、相方である兼近への熱い思いをツイート。
もちろん、過去にやったことは犯罪行為ですので批判の声もあります。
「見た目と違って実は真面目というギャップがよかったのに、結局見た目どおりで残念」といった声や、「この件は被害者が居なかったかもしれません」という兼近の表現について異論もあります。しかしながら、今までのスキャンダル報道と比べて、なぜか兼近のイメージはそこまで下がっていないのはなぜなのでしょうか。
まず、EXITの芸風やキャラクターから来る「“いい人”そう」という印象の土台。そして、それを裏切らなかった潔い対応はあげられると思います。
過去の貧困から抜け出した、現在の兼近を責める気にはならないという人もいるようです。幼少期に両親が離婚してからは母子家庭で育ち、野球選手になる夢を「俺がワガママを言っていい状況じゃない」と諦め、定時制高校を自主退学後、働き、家計を支え続けた、というエピソードが頭をよぎった人もいることでしょう。
また、「ごまかして嘘をつく」人には厳しいけれど、「正直に認めて謝る」人には優しい世間の風潮もあるでしょう。
兼近が過去にしてしまったことはれっきとした犯罪行為です。「当時、未成年だったのに」という批判については、週刊文春は「逮捕時に兼近さんは成人だったこと、その事実は実名で報道されていることを確認している」と反論しています。どちらにせよ、今後、兼近が芸人としてどのような姿を見せるのか注目です。
<文/女子SPA!編集部>
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