ダイエットをしていても、つい食べ過ぎてしまうこともありますよね。和田さんでも、そういうことはあるそうです。
「食べ過ぎた後は、その翌日の食事で調整すれば大丈夫です。2、3日のうちに調整すれば、脂肪にならないと言われています。
とはいえ食べ方には気をつけています。例えばフライドポテトを食べたい時は、サラダと一緒に食べるなど。
そして食べ過ぎた時は、翌日の食事までの時間を16時間くらい空け、胃を休めるようにしています」
もちろん調整日の最初の食事は、体にやさしいスムージーにするなど気を使っているそうです。でもそれは「スムージーが好き」「おいしいものが好き」だからストレスなく続いているのだとか。
「脳腸エクササイズも、しょっちゅうやっています。逆立ちをする脳腸エクササイズもあるのですが、仕事の合間に1時間に1回はやっていますね。頭がスッキリして、集中力がわいてきます」
逆立ちの脳腸エクササイズとは、逆立ちの状態でゆっくりとした呼吸を5回行うというもの。初心者は無理をせずに、壁を背にして両手を床につき、足を壁につけて上に移動させる方法で逆立ちしてもOKです。
その際、頭からかかとまで一直線にするのがコツです。慣れてくれば通常の逆立ちにして、回数や時間を増やしていきます。
「もう習慣なので、やっている感覚がないのです。だからやめる必要もない。一生続けられる健康法です。腸内環境の良さはもちろんですが、心の浮き沈みがあまりなく、風邪も引きにくくなりました」
なんとすばらしい!
ということで、取材からの帰路、さっそく発酵食品の甘酒を購入した筆者。エクササイズも、仕事の合間にやってみると何だか調子がいいです。リフレッシュにもなりますし。
何より興味深いのが、腸と脳がシグナルを送り合っていることに着目しているダイエット方法である点です。私は「自分の意志が弱いから、ダイエットを続けられないのだ!」と思っていました。
でも脳と腸が私の知らないところで、ヒソヒソとシグナルを送り合っていて「もっと俺たちが喜ぶものを食べろ!」と、私に信号を送っていると思えば(実際はそんなシグナルではないのかもしれないけれど)、気持ちがラクになりますよね。
普通ダイエットは「●●してはダメ」というマイナスな指令を自分に言い聞かせているわけです。でもそれではストレスがたまる。たまると食に逃げたくなる!
だからこそ「脳と腸が喜ぶことをすればOK!」というダイエットって何だか、ハッピーな習慣だと思いませんか。
「はいはい、腸と脳にいいことをしましょうね」
と「食べちゃいけないモノ」に注目するのではなく、「食べると身体が喜ぶもの」をおいしく食べることに目を向ける……。
これからは楽しみながら、ストレスなくダイエットを続けていきたいものです!
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<文/夏花くまこ>