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小泉進次郎のポエムと、純一郎パパの迷言。その破壊力を比べてみた

 9月11日の内閣改造で初入閣を果たした、小泉進次郎環境大臣(38)。国民的人気を誇る将来の総理候補ということで大きな期待が集まりましたが、いま批判にさらされています。
 小泉進次郎オフィシャルブログ

小泉進次郎氏のオフィシャルブログ

 国連の会合での“セクシー”発言はワイドショーをにぎわせましたし、ネット上では「進次郎氏が言いそうなこと」を創作する大喜利まで流行りました。  まだ大臣になって2週間ほどなのに、話に中身がなさすぎるとか、ポエムだとか、完全にネタ扱いされてしまっているのです。  最大の強みだったはずの発信力が、いまでは弱点になってしまっているわけですが、国民は進次郎氏のどこにがっかりしてしまったのでしょうか?  その原因を探るため、進次郎氏の父、小泉純一郎元総理(77)の言葉を振り返ってみたいと思います。2人とも歯切れ良いコメントで人気者になった点は似ていますが、言葉の使い方、発言のタイミングなど、違う点も見えてくるからです。
小泉純一郎

小泉純一郎元総理(首相官邸HP歴代首相プロフィールより)

 では、さっそく見ていきましょう。

①進次郎はオフェンス、父はディフェンス

 これまでは、閣外から“与党内野党”という有利な立場で政権にモノ申してきた進次郎氏。ある意味、攻撃するフリだけでもポイントが稼げたわけです。  ところが、今度は野党議員や記者からの鋭い質問を、どうさばいていくかが腕の見せ所。のはずでしたが、“ノドグロ事件”が起きてしまいました。原発処理水の海洋放出がもたらす風評被害について聞かれると、なぜか小名浜の組合長との思い出話を紹介して、記者をあきれさせてしまいました。 ●進次郎「私、ノドグロ大好きなんですよね。今度大臣室で一緒にノドグロを食べましょうと。その時の組合長の喜んだ顔、嬉しかったですね」(9月13日、環境省での記者会見)
小泉進次郎

小泉進次郎公式FBのプロフィール写真

 では、父・純一郎氏の場合はどうだったでしょう。たとえば、勤務実態がない会社員時代に厚生年金に加入していたことを追及されると、こう開き直ってみせました。 ●純一郎「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろです」 (平成16年6月2日 決算行政監視委員会)  そして、イラクへの自衛隊派遣のときも、こんな具合でした。 ●純一郎「どこが戦闘地域で、どこが非戦闘地域か、いま私に聞かれたって分かるわけない」 (平成16年11月10日 党首討論)  いずれも、満面の笑みを浮かべて討論相手の戦意を喪失させる、圧巻のディフェンス技術でした。逃げを打つべきときにも、大マジメに自分のカラーを出そうとして墓穴を堀った進次郎氏とは大違いですね。

②進次郎のステーキ、父のエルヴィス・プレスリー

 発言だけでなく、行動も注目される進次郎氏。外交デビューとなった国連気候行動サミットの前に、「毎日でも食べたい」というステーキで英気を養っていました。ところが、タイミングが最悪だったのです。というのも、ステーキの原料となる牛を育てること自体が、温暖化に悪影響を与えているとの指摘もあるから。これを受けた進次郎氏のコメントは苦しいものでした。 ●進次郎「これがニュースになるなら、日本でも環境問題を考えるきっかけになる」 (2019年9月24日 ニューヨーク)  その前に「毎日でも食べたい」とさえ言ってなければ、ギリセーフだったのに……。  一方、純一郎氏のパフォーマンスは、完璧でした。総理退任が決まってから、“もう何をしても許されるだろう”という状況で、当時のアメリカ大統領、ジョージ・W・ブッシュ氏(73)とローラ夫人(72)をしたがえて、エルヴィス・プレスリーの邸宅へと乗り込みました。(2006年6月30日)  そこで、これでもかとハメを外しまくった純一郎氏。エルヴィスモデルのサングラスをかけると、おもむろに歌いだしたのです。 ●純一郎「グロ~リ グロ~リ ハレルゥゥゥヤァ あっはっは」  あのブッシュ夫妻をあ然とさせた、伝説の卒業旅行。ステーキの1枚や2枚でまごつく進次郎氏にはないスケール感です。
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進次郎のポエム、父の恫喝
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