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夏ドラマの男優ベスト3。高橋一生『凪のお暇』ツンデレ難役を華麗にこなす

 つくつく法師の鳴く声とともに夏ドラマも終了。じんわり寂しさが込み上げてくる今日この頃、思い出すのはいいドラマを見せてくれた俳優たち。あのセリフ、あの表情が心を慰めます。  ということで、今期もドラマウォッチャー・林らいみが素晴らしかった俳優を独断と偏見で選出。勝手に表彰してしまいます。

名演賞 渡辺大知『べしゃり暮らし』

 その勢いの良さに圧倒されたのが、『べしゃり暮らし』(テレビ朝日系列)で主人公の相方を演じた渡辺大知。  キレが良くて迫力のあるツッコミは、大きな声量もさることながら、もちろんそれだけに頼っているわけではありません。肩に余計な力が入ったものではなく、楽しげでごく自然な調子が心地良かったです。また、普段は穏やかな人柄ながら、本気で怒ったときの目をひん向いて怒鳴り付ける様子は目が釘付けに。  一転して、『Iターン』(テレビ東京系列)のやる気のない営業マン役は、ぼんやりした雰囲気がよくなじんでいて。  ちなみに、今年1~3月期に放送された『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』(NHK総合)のゾンビ役も上手かったです。だらしのない笑顔が切なくて良かった!

名演賞 重岡大毅『これは経費で落ちません!』

これは経費で落ちません!

「これは経費で落ちません!」公式サイトより

『これは経費で落ちません!』(NHK総合)の主人公の相手役を演じた重岡大毅は、はじける笑顔の好青年がハマリ役。  初回で主人公が「笑ってる…」と引くほどの白い歯がまぶしい笑顔は、ドラマ全体を明るく照らし出すものに。そして、すこぶる快活で爽やか。  セリフ回しにも動作にもキレがあって、多部未華子演じる主人公・森若さんとの息の合ったやりとりが楽しかったです。デートを受け入れてもらったときの喜びようといい、キスの準備をする彼女にもだえる姿といい、いちいちオーバーなリアクションにも笑わされました。彼はまったく異なる役柄も見てみたいものです。
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最優秀名演賞は高橋一生『凪のお暇』!
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