トーストがフワフワに焼ける“1000円アイテム”が大人気。実力を試してみた
最近は各地で高級食パンが発売されたり、おいしくパンが焼ける高級トースターが発売されたりと、パンに対してこだわりをもつ人が急増中。そんな中、パンと一緒にトースターに入れるだけで、おいしくパンが焼けるというアイテムがバカ売れしているというのです。
気になるそのアイテムの名はコジット「スチームトーストメーカー」。
メーカーのコジットに問い合わせたところ「反響が大きく生産が追い付いていない」とのことで、その人気が伺えます。
これを使うことで、本当においしくなるのでしょうか。実際に食パンを焼き比べてみました。
今回用意したのは、コンビニで買った100円の6枚切り食パンです。見た目からも漂うソコソコ感。これなら味の変化がよくわかるはず!
そして、食パンがおいしくなるという噂のアイテム「スチームトーストメーカー」も用意しました。
通販で買ったのですが、届くまでに思った以上の日数がかかり「本当に人気なのね」とびっくり。大きさとしては、手のひらに乗る程度。とてもコンパクトな素焼きのアイテムです。クンクンしてみましたが、とくに気になるにおいもしません。
使い方は、アイテム全体を水に20~30秒浸したのち、パンと一緒にトースターと入れて焼くだけ。アイテムからスチームがトースター庫内に充満して、外はサクッと、中はふんわり焼きあがるのだとか。
水分量の変化によって、パンをおいしくしているのだそうです。え、そんなシンプルなことで変わるの……?
半信半疑ながら、家にあるトースターで実験。ちなみにトースターも2000円しない激安品です。
さて、結果はどうでしょう。まずはそれぞれ割いてみました。
割いた感触や見た目には、大きな差がないように見えます。ついでにそのままパクリ。確かにスチームトーストメーカー有のほうが、中身がふんわり。甘みも増しておいしいような気がしました。でも、無の焼きたてだって、十分なクオリティです。
冷めた後はどうでしょうか。
写真で見ると“若干”程度かもしれませんが、実物はハッキリわかるほど厚さに変化が。味の落ち方も、スチームトーストメーカー無のほうが激しく「熱々のころの面影はいずこ……」という状態に。有も、もちろん焼きたての方がおいしいですがスチームトーストメーカーを使ったことで、水分を確保したのでしょう。まだまだふんわりとした食感が残っていました。
冷めたときこそ、わかる「実力」ってやつですね。
確かに製造が追いつかないほど売れるだけあって、しっかり効果がある品でした。スチームトーストメーカーを水に浸すというひと手間さえ惜しまなければ、毎日激安食パンでも、おいしく食べられるとあればお得な気がします。
ちなみにこのアイテムの価格は、メーカーホームページによると1000円(税別)。高級食パン1斤分の価格で買えて、100円の食パンを毎日変身させてくれるなら悪い買い物ではありませんね。高級食パンを買いに並ぶより、安いパンをおいしく食べたい人にはおすすめです!
でも筆者はこのひと手間を毎日のようにやるのはつらいので、次からはちゃんと高級食パンを購入しようと思ったのでした。
<文、写真/山田朝子>