ナイロンバッグのもう一つの問題点は、革製品ほどの重厚感がなく、どうしても若者向き、アウトドアやスポーツの雰囲気があるということです。 　そうなると、高級な旅館やホテルで堂々とチェックインするにはちょっと風格が足りません。特に男性と共用となると、若者向きに見えてしまう可能性もあります。 　その場合は、部分的にレザー使いされたもの、ファスナーやその他の金具に高級感があるものを選ぶといいでしょう。 　形は荷物が軽い場合はボストンバッグ、荷物が重い場合はキャリーバッグとなります。 　色は男性と共用する場合、ネイビーかベージュといったところでしょうか。黒だと持っている人がたくさんいるので、預けたときに自分のバッグを探すのが大変になってしまいますね。 　質問の中にある「ルイヴィトン等」というのは、ルイ・ヴィトンのモノグラムのことでしょうか。コットンにPVCコーティングがなされ、持ち手が革のものですね。 　あの素材のタイプのボストンバッグはかなり重いです。あれに荷物をたくさん入れて運ぶのは、車での旅行の場合に限るでしょう。 　見た目に貫録もありますし、モノグラムのボストンバッグなら、宿泊先でもそれなりに丁寧な対応をされるでしょうけれども、旅行用の荷物を入れて女性が持ち歩くには少し重すぎると思います。 　バッグが決まったら、あとはバッグよりも少し上のクオリティの靴をはいて、冬ならば、帽子、手袋、ストールやマフラー等、小物に気を配ってチェックインすれば間違いないでしょう。 　しかしバッグよりも何よりも大事なことがあります。それはあいさつやお礼といった言葉です。 　いくら自分たちがお金を払っているとはいえ、ただ突っ立っているだけであいさつもしなかったり、テーブルに飲み物を運んでもらっても黙っていたりと、そんな態度ではいいお客様ではありません。いい扱いをしてもらいたかったら、そんな言葉やふるまいに気を付けましょう。 　にっこり笑って「ありがとうございます」と言うだけで、相手への印象も変わり、随分と素敵な旅になると思います。 【小林直子さんの過去記事】⇒レディが旅に持っていく“ボトムス、ワンピース、下着etc.”のルール ＜文／小林直子＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】