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ドケチなアメリカ男性との離婚。“生活費は折半”の実情がヒドすぎる…

元夫は生活費をケチって泣くアラフォーマッチョな米国人

 とはいえ、日本人との類似点もあるにはあります。  結婚する際に、夫婦共同の銀行口座やクレジットカードを開設するのはアメリカでも一般的。夫の不穏な動きを口座のお金の動きで察するという妻たちも少なくありません。  実際、我が家でも私のグリーンカード(アメリカ永住者カード)申請時、偽装結婚でないことを証明するために夫婦連名で口座を作ってはいました。が、そんなのは文字通りカタチだけ。  連名の口座にお金を入れるのは、最低残高を守らないと高い手数料を取られることを気にする私ばかりで、使うのはそんな細かいことは1ミリも気にしない夫のみ。  夫は割と稼いでいた方で年収は妻の私の5倍以上もあったのですが、約10年間の結婚生活を送る中で家賃以外の生活費を出したことは一度もありませんでした。  というのも、我が家には、食品や生活必需品(トイレットペーパーや各種洗剤、家電など)は買い出しに行った本人が買うという暗黙の了解があったからです。  しかし、仕事で忙しい夫が買い出しに行くことはまれ。要するに、日々の生活にかかるものは全て稼ぎの少ない妻の私が払っていたことになります。  アメリカの中でも真冬の暖房代が1カ月300ドルにもなるような極寒の僻地に住んでいたにも関わらず(いや、それだからこそ?)、光熱費を出してくれなかったため、夫が出張でいないときなどは暖房料をケチって、家の中でもヒートテックにダウンジャケットを着込んで凍えながら過ごしていたこともありましたっけ。  少しは家にお金入れてくれるように説得を試みたこともありますが、「俺はこんなにがんばっているのに」とか「お前は何も貢献していない」とか文句を言われ、挙句の果てには泣かれて終わり。40過ぎの体の大きなアメリカ人に泣かれるのが、どんなに気持ちの落ち着かないことか! 泣く男性、夫

アメリカ人夫のドケチぶりに悩む日本人妻は多い

 当時の私はけなげにも「少ししか稼げない自分が悪い」と思い込んで、ちまちまとバイトしたお金を夫に使われる口座に入れる毎日を送っていました。今考えると、結婚当初から少しモラハラ気味の夫だったってことです。  ここまで度を越した例は聞いたことがありませんが、周囲のアメリカ在住日本人妻に話を聞いてみても、アメリカ人夫のドケチぶりや外へ出て働くことを強要されることに不満を持つ女性は多く、それを理由に離婚を決意したという人も何人か知っています。  別にこっちだって結婚した相手の給料ばかりを当てにしていたわけではないですし、自分もできる限りのことはしていたつもりです。  ただ、せっかく結婚したのだから「助け合いの精神」が少しはあってくれても良かったのではと。  結局のところ、結婚も一つの契約であり、家族になるという意識のない典型的なアメリカ人にうっかり惚れてしまった私が、一番悪いのでしょうけど……。 -私の国際離婚日記- <文/左近サクラ>
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