ドケチなアメリカ男性との離婚。“生活費は折半”の実情がヒドすぎる…
皆さんのまわりで離婚経験者はいるでしょうか?あるいは自身が経験したという人には言うまでもないですが、離婚ではお金のことが原因のひとつである場合が多いようです。
では、それが国際結婚夫婦の破局の場合は?経験者の左近サクラさんによれば、どケチなアメリカ人夫の本性が離婚して分かったとのことで…。(以下、左近さんの寄稿です。)

昨年、離婚をしました。米国で、アメリカ人の夫と、です。
離婚なんてただでさえ面倒くさそうなのに、海外で離婚の手続きをするなんて想像するだけでうんざりしました。しなくて済むなら、したくない! そう何度も思ったことか!
それでも離婚に踏み切ったのには理由があります。バカみたいに国際結婚に憧れて、いざ結婚してみたら痛い目を見た。反省の意味を込めて綴ります。
離婚した原因は、浮気、モラハラ、家出、アル中、夫のリストラなど、書き出せばキリがありませんが、そのドケチぶりは相当なもので……。
今から振り返ると「よく我慢したな」と自分で自分を褒めてあげたくなるほど。
初めての結婚、初めての海外暮らし、初めてのアメリカ人との二人暮らし。
初体験が三拍子揃って舞い上がっていた私が、「アメリカはこういうもの、日本とは違う」と思い込んでしまっていたところに敗因はあったのかも……。
このどケチぶりの影には、自分が十分に稼いでいても「妻には外で働いてもらいたい」と望むアメリカ人夫にありがちな考えに関係があると思います。
アメリカでは、子どもがいようがいまいが、家庭環境に関わらず、心身ともに健康なのに働かない妻は白い目で見られがちです。近年特にその傾向が強くなっていて、上流階級に行けば行くほど、都会に行けば行くほど、「できる妻=キャリアもすごい」 という方程式が成り立ちます。
「妻は専業主婦だ」と言おうものなら、「奥さんはお体が弱いのですか?」と怪訝な顔で聞き返される、という話も聞いたことがあります。
そう、「容姿良し、頭良し、仕事もできる妻」を捕まえるのはできる男の新常識であり、新時代のステイタスなのです。
そういえば、AmazonのCEOであるジェフ・ベゾスの元妻も、Facebookのマーク・ザッカーバーグやMicrosoftのビル・ゲイツの奥様もみんなやり手のキャリアウーマン。実際に私の周りでも、専業主婦をしているのは昔気質な日本人男性(アラフィフ)と結婚してアメリカに住んでいる日本人の女性たった一人だけです。

写真はイメージです(以下同)
アメリカ人の夫と離婚しました
結婚していたアメリカ人は「超」がつく“どケチ”でした

“働いているのだから生活費は折半”はプレッシャーでもある
日本では妻に対して、今でも「家の中のことを完璧にこなすべき」というプレッシャーがあってそれはそれでつらいと思います。それに比べて、妻を自立した一人の人間として見てくれるアメリカの考えは一見すると喜ばしいこと。 ですが、「働いているのだから生活費は折半すべき」という合理的な考えも人によっては大変なプレッシャーになってくると思います。 みんながみんなバリキャリに憧れているわけではないし、なれるとは限りません。ましてや、たまたま結婚したのが外国人で、夫の仕事や家族のために海外に暮らすことになり、違う言語でがんばっている日本人妻にとってみればなおさらです。
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