服代の節約アイデア、友人同士で「物々交換会」。トラブルは起きないの?
女性物のトレンドは移り変わりが早いものです。男性よりもファストファッションが発達している分、すぐに飽きてしまったりもしますよね。次のアイテムへの資金にするべく、メルカリやラクマなどのフリマサービスなどを使ってユーズドアイテムを売っている人も多いでしょう。
「毎シーズン買い直すと、服代だけでバカにならないよね」そんな取り留めない悩みを気の置けない友人たちと話していた時に、思いつきましたと三浦さん。
「私がやっているのは友人との『物々交換会』です。仕事用に買ったけど、あまり着れてないなあ……でもフリマアプリで売れるようなものでもないな……そんな風に思うアイテムを、体型やファッションの趣味が自分と離れていない友人と定期的に持ち寄ってます。
高単価なアイテムはフリマアプリに出して売るのもいいかもしれませんが、送料を差し引いたら手残りなしみたいなのあるじゃないですか。梱包発送するだけの手間もかかりますし。なので交換するのは、もっぱらフリマアプリでは需要の少なそうなプチプラアイテムです」
確かに仕事用に買った服などは、あまりシーズンをまたがって着続けるのにも気を使ったりすることもありますよね。そんな時に友人と物々交換すれば、いらない服はなくなって、また新しいアイテムが自分のレパートリーの中に加わるので、飽きっぽい人や私服通勤の人にはいいかもしれません。
「物々交換会は誰かの自宅で行います。2,3人でキャリーバックにいらないアイテムを入れて持ってきて、自宅版バザーみたいな。サイズが気になる時も、自宅でなら簡単に試着もできるので、フリマアプリや通販で後悔するサイズ違いなども起きないですよー。交換するものは別に服だけじゃなくてもいいんですが、なんやかんや服・かばんが多いですね」
数回使ってもフリマアプリで売ることは可能です。ただ、なんとなく気が引けてしまったり、やり取りにも時間が取られることを考えると、サイズが合うなら靴や、あまり似合わなかったコスメなどもよさそう。
「トラブルなどはないの?」と心配になる人がいると思いますが、あまり神経質な人には交換会は向かないと三浦さんは言います。
「あくまでいらないアイテムを持ち寄っているので、物々交換とはいいつつも、相手と絶対同じアイテム数を交換する、という感じではなく、『いらないものを持ってきているだけだし、帰りの荷物が減ればラッキー。新しいアイテムが手に入るならもっとラッキー』くらいの遊びを持って行うのがベストかなって思います。
あまり着ていない服など、いつか使うかも……なんて溜め込んでしまう人もいると思いますが、そんなこんなでつもり積もった服の片付けついでに、せっかくなら捨てる前にやろうぜ! みたいな感覚がいいのかな~と。私はこれで本当に金銭的に助かってます。OLの服代は本当にバカにならないので」
「あの子にあれだけあげちゃうと、自分は損かも……」
「こんなにもらったのに全然私のアイテムをあげられていない……」
と、細かく気にしてしまうと成立しないところがあるので、あくまで仲のいいメンバーと、遊び半分で、とのこと。トラブルを避けるという意味でも、ブランド物ではなく価値や元値に言及しないで済むアイテムに絞ります。
先に写真などでどんなアイテムがあるかざっくり情報交換しておくのもいいかもしれません。トレンドアイテムすぎるものを交換するのは難しいかもしれませんが、会社に来ていくようなシンプルなデザインであれば、気軽にやってみるのも楽しそうです。
―シリーズ「お金がない!」―
<文/ミクニシオリ イラスト/ワタナベチヒロ>
しかし、梱包や発送などに手間も時間もかかるフリマアプリ。社会人5年目、広告代理店に出勤する三浦さとみさん(仮名・27歳)には、そんなアプリに頼らずクローゼットの新陳代謝をよくする節約術を編み出したのだとか。