生理不順も危ない。女性が放置したら最も危険な不調とは
女性のカラダって実は優秀!
「女性は男性よりも突然死しにくいのは、生理があるからなんですよ。このままじゃまずいとカラダが感じると、様々なサインが出ます。そのサインが生理不順やオリモノの異常、月経の変化などで認識しやすくなっているケースがとても多いんです。
まずいよというサインは、目覚ましのスヌーズのように繰り返しあらわれ、さらにアラームの音も徐々に大きくなっていきます。サインを放置すると、その先には大きな病気が待っている可能性もあります。生理というサインがある時点で、男性よりも女性の方が、本能的な危機管理能力が備わっているのかもしれません」
今まで生理異常を始めとする婦人科系の不調は、“やっかいなもの”としてしか考えたことがありませんでした。しかし視点を変えると「女性のカラダって凄い優秀!」と捉えることもできる。優秀な危機管理能力を発揮してくれる私達のカラダを、もう少しだけ、今日から労ってあげたいなと思うのでした。
ちなみに筆者はこのインタビューのあと、区がおこなっている風しん抗体検査に足を運びました。事前申込が必要ですが、費用は無料。風しんは妊娠初期の妊婦さんがかかると、胎児もウイルス感染し、難聴や心疾患、白内障などの障害を持って生まれる可能性が高まるといわれています。
これは自分が妊娠した時を想定していますが、周りの妊婦さんに迷惑をかけたくないという考えも含んでいます。23区内在住の該当者(※)は、検査と予防接種が無料で受けられますが、多くの方が知らないのが現状です。
(※)該当者は東京都福祉保健局HP「風しん対策・先天性風しん症候群発生防止に向けた取組」を参照ください。
今元気に動き回れているのであれば、+αの健康は、婦人科系の問題ふくめ、なかなか意識しにくいものです。でももう一歩だけ先をみて、もう一歩だけ賢く、そして理想の未来を生きるために、知識と健康を少しずつ得ていきたいと思うのでした。
【お話を聞いた人】
ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ
清水 なほみ 産婦人科医・トランスフォーメーショナルコーチ®
通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
<文・イラスト/おおしまりえ>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】おおしまりえ
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518
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