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松本穂香、主演作が続々「同世代の役者に嫉妬することもある」

いろんな世界に触れることは、やっぱり大切

――大きな事件などが起きない本作は、澪の表情が重要です。松本さんは、とても自然にその場に立たれていてステキでした。
『わたしは光をにぎっている』より

『わたしは光をにぎっている』より

松本「表情で見せていくというお芝居は好きです。この作品には、すごく優しく寄り添ってくれる感じがあると思います。背中を押すとはまた違う、寄り添ってくれる感じ。しんどい思いをしている人や、寂しくて仕方ない人、やりたいことが見つからないといった人には、特に見てほしいなと思います」 ――澪はやりたいことがないまま上京して、変化していきましたね。 松本「はい。始めたアルバイトもすぐに辞めてしまいます。でも長続きしないからダメなのではなくて、ただ出会っていないだけなんです。いろんな世界に触れれば、それだけ出会いが多くなっていく。世界に触れるというのは、傷つくこともたくさんあるけれど、でもその分、経験になる。それって、やっぱり、大事なことだと思います」 ――完成した作品を観て、泣かれたとか。 松本穂香さん松本「いろんな感情が沸き上がってきてしまって。この作品では、都市開発によって、取り壊されていく町が映し出されます。でもそこに合わされる音楽は希望に満ちている。悲しいことはあるけれど、それで終わりではないと思える。最後に光が手に当たっているのを見て、『あぁ、ステキだな』って。素直に好きだと思える映画に自分が出られたことが幸せでしたし、純粋に、この作品がみんなに届けばいいなと思えたことも嬉しかったです」 ――最後に、松本さんがお仕事を続けるうえで、大切にしていることを教えてください。 松本「真っすぐさ、一生懸命さはなくしたくないと思っています。気を抜くとなくしてしまうものかもしれないので、そこは常に自分に問いかけながら進んでいけたらと思っています」 (C) 2019 WIT STUDIO / Tokyo New Cinema <文・写真/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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『わたしは光をにぎっている』は全国公開中 オフィシャルサイト
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