「
クリスマスもお正月も、2人のデートしている画像がLINEでわざわざ送られてきて。私は泣きながら2人をブロックし、気まずくなって、そのうちサークルもやめてしまいました。大学は無事に卒業、就職もしましたが、いい思い出より、悪い思い出のほうが圧倒的に記憶に残る大学生活となってしまいましたね。おまけに、大学卒業後、共通の知人から、2人が結婚すると聞いたんです。人のことをわざと傷付けるような人たちでも幸せになれるんだなと、正直、くやしかったです」
そんなときに、元親友からゆかりさんに電話がかかってきたそうです。
「また嫌味でも言われるのかと思いましたが、元親友の声はとても沈んでいて。
『もう式の日取りも決めてたのに、聡に逃げられた……』と言い出したんです。私はそれを聞いて、
おもわず『おめでとう!!』と言ってしまいました(笑)。性格が悪いかもしれませんが、それが本音だったので」
その後、ゆかりさんは職場の人間関係に恵まれて仕事は絶好調、最近、彼氏もできたのだとか。
「2人に裏切られたときは、この世の終わりかというぐらい苦しい思いをしました。でも、あんな人たちと縁が切れて、結果的にはよかったですね。おかげさまで、今はめちゃくちゃ幸せになれたので」
そう言って笑うゆかりさんは、心から幸せそうでした。
親友と聡さんが、なぜあんな意地悪をしたのか今となっては不明ですが、恨みを忘れて幸せになったもん勝ち、と言えそうです。
―シリーズ「
秋冬のトホホ」―
<文/女子SPA!編集部 イラスト/やましたともこ>
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